ダイニングテーブルの修理・再塗装
2015年1月30日
ダイニングテーブルの修理依頼をお引き受けしました。
購入し、1年程で塗装がぼろぼろになってしまったそうです。
「メーカーに言っても、『使い方が悪いからです』と対応してくれない」とのこと。
「もし対応してもらっても、同じ塗装しかできないので、同じようになるのでは」と。
この方、当初は私たちとテーブルを制作する打ち合わせを重ねていたのですが、
「飛騨の工房でもっと安く作ってくれるところがあったので」との非情なお断りの経緯がありました。
「そうしたものの修理だけを私たちにお願いするのは」と思いつつも、「困っているんだろうな~」と。
受け取りに行った天板は、塗装が白く変色し、大きく反ってしまっていました。
天板の裏に反り止めが一応入っていましたが、強度不足です。
四隅脚なのに幕板も無いデザインなので、反りたい放題。
さらには木の伸縮に対する逃げ加工が、反り止めにされていませんでした。
このままでは天板が割れてしまいます。
無垢家具制作の経験の浅い工房なのでしょうか。
なんだか悲しい気持ちになりました…
反り止め加工をし直した上で、塗師屋さんに。
万全を期すため、今回は本職の塗師屋さんに依頼し、強固な2液性ポリウレタン塗装を施しました。
真新しく生まれ変わった物を納品に。
「本当にありがとうございます 家具屋さんっと言っても色々あるんですね」
職人として、しっかりと仕事をさせていただきました。