障子戸框のアンティーク塗装
2015年3月11日
先日、「煤黒仕上げの文机&飾棚」をお納めしたお客様からの依頼で、
同じ部屋で使われている障子戸の塗装も頼まれました。
作る訳でなく塗装するだけなので、ご協力気分でお引き受けしたところ、大変な作業となりました。
テーブルを塗装するくらいのイメージでしたが、障子戸は部品数が多く、
細かな隅まで塗装していくのに、筆で丁寧に塗っては、ドライヤーで乾かしの連続でした。
既に塗装してあるものに上塗りしていくため、色のりが難く、この作業を何度も何度も繰り返すこととなりました。
丸一日やっても一枚も仕上がらず、作業日数を守ることはあきらめ、腰を据えて何日も掛け塗装しました。
障子紙を貼り直して納品に。
無事完了です。
文机と同じ仕上げで統一感が出ました。
こちらは和室とリビングを仕切る大扉です。
こちらも赤茶色だったものを、黒茶にしました。
周りの木部に比べ、ここだけが赤系統で少し浮いて見えました。
艶のないマットな黒茶に仕上げられる使用した塗料が有機系でしたので、毎回クラクラになりながらの塗装でした。
ご夫婦でじっと見ていたところに、緊張しながらお声掛け、「いかがですか」
「いや~どう塗装したのか、感心していました」
「やっと落ち着いた空間になりました。ありがとうございます」
予定外に作業量の多い塗装でしたが、良い勉強になりました。