オーダーメイド・アームチェア制作中③/安岡
2018年4月7日
こんにちは。安岡です。
桜が終わって新緑が目立つようになってきましたね。
桜ももちろんきれいですが、個人的には新緑の方が好きです。
どこか山にでも行きたい気分ですねぇ。
さて、アームチェア最終回です。
仮組まできたので細部の調整を行っていきます。
面取りは最終的な表情を決める大切な要素です。
今回はシルエットは直線的ですが、感触は心地はよくということで坊主面です。
全部が全部、丸くしてしまうとメリハリがないので手掛けのサイドのみ、
痛くない程度の糸面で仕上げました。
設置面がしっかりでたところで最後の加工箇所にとりかかります。
いよいよ接着です!
まず両框を接着してから背もたれと座面下の幕板を接着します。
背もたれと座面を椅子張り屋さんに持っていく際に、
おさまりを確認するために本体ともしばしお別れです。
形を整えた曲げ合板に布とクッションをまいてもらいます。
数日後…
完成です!
背もたれの補強にサイドからネジを入れた部分とクッションの固定用の穴はカリンで埋めました。
天気が良かったので今回は外で撮影です。
アームチェアを紹介してきましたが、実は3点セットでした。
90歳のお母さまのためにと息子さんからご依頼いただいたものです。
仮眠用のベットとローテーブルも合わせて納めさせていただきました。
今回のセットはすべてが一本のチェリー材から作られています。
一番きれいな本柾の部分はテーブルの天板に、
四方柾でとれる追い柾の部分は角材として椅子に。
同じ丸太から作ると色味や木目にもばらつきがなく、しっかりとまとまって見えますね。
お母さまにも喜んでいただき、無事、納めることができました!