アクロージュファニチャー

エクステンションテーブルの制作②/淺井

2018年5月8日

こんにちは。

制作の淺井です。

 

肌寒い日、気持ちの良い暖かな日、暑さに堪える日。

季節の変わり目特有の日々の変化に、身体が驚いている方も多いのではないでしょうか。

木工教室の中でも、最近体調が優れないというお話をよく耳にします。

春らしい天気、と言える日が年々少なくなってきているようにも感じます。

それでも春の桜は綺麗に咲き、散っては新緑の葉を魅せつけ、そんな気分の私達を変わらず楽しませてくれます。

貴重な木たちが家具材として私たちの手元に廻ってきた時、少しでも綺麗に見える様に活かす事が、我々にできる

最大限の恩返しなのかもしれません。

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サクラ材の家具たち

 

さて、エクステンションテーブル制作の続きです。

前回、天板のはぎ合わせまでをご紹介させていただきました。

毎日数枚ずつ、すべてのはぎ合わせを終えたら、次に天板のサイズ決めをしていきます。

今回は楕円形のデザインのため、両端の2枚を円弧状に加工していく必要があります。

サイズが大きいため機械に乗らないので、ジグソーという電動工具を使って粗取りしていきます。

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板厚があるため、抵抗を考慮しながらゆっくりと慎重に切り進めていきます。

粗取りが終わったら、型を使用し図面通りトリマー加工をしていきます。

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天板裏側にはオリジナルの強固な鉄製の反り止めを取り付けます。

4枚の天板に対して各2本ずつ、計8か所の溝を加工していきます。

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テーブルとしての重量は増しますが、特に今回はエクステンションという、特別な機構を持つテーブルです。

反りやねじれが大きく発生してしまった場合、その機能が損なわれてしまう可能性が十分考えられます。

特に取り外し式の中2枚の天板は、どこにも接合されることなくフリーで使用するため、

それらの変化を最大限抑止するためこの反り止めは必須になります。

 

天板裏側の縁は斜めに落とします。

板厚があるため、縁に傾斜をつけることで視覚的にシャープに見せることが出来ます。

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大きめの面取りになるので、電気鉋、手鉋を使い加工していきます。

どのように天板を組み合わせても面の大きさが揃っている必要があるため、墨付けと実寸合わせでの確認が重要になってきます。

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天板の大まかな加工はここまで。

何となくかたちが見えてきました。

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単純なかたちに見えますが、サイズが大きいことや、機構があること等、

今回のテーブルの要素が、各加工工程の難易度をワンランクアップさせています。

 

同時進行で脚と幕板の加工も進めます…

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