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赤身と白太/田山

2018年5月27日

木工教室などでよく受ける質問として、赤身と白太はどう違うのかというものがあるので、それについて書いてみたいと思います。

赤身とは丸太でいう木の中心部分のことで、白太はその外側の色が薄い(白っぽい)部分をいいます。

学術的には赤身を心材、白太を辺材といいます。

木の成長は、バームクーヘンのように外側に年輪を重ねていくことで大きくなっていきます。

つまり外側ほど若い細胞で、白太の部分が正に成長している部分だと言えます。

その、外側の成長している細胞は、水分や栄養分の出入りが激しく、柔らかくできています。

それが年を取るにつれ水分が通りづらい固い細胞(死んだ細胞)になっていくのです。

白太は赤身に比べ柔らかいため、虫食いなどにあいやすい特徴があります。

赤身は固いうえに、樹脂成分などが組織に留まっている状態なので、虫の被害を受けにくく、腐食しにくい状態になっています。

固さの面でいうと、特にスギなど針葉樹ではその違いがよくわかります。

主に家具用材となる広葉樹では、大きくは固さに違いはなく、強度的に問題となる範囲ではないのですが、

白太には虫食いが多く、また腐食による変色も多いので、白太まで完璧に綺麗なものというのはなかなかありません。

これらのことから、日本では昔から白太は使わずに赤身だけで作るのが良しとされていましたが、

最近では白太の部分も用いる欧米家具の影響や、

年々丸太の径が小さくなってきていて、赤身だけで作るのが難しくなってきていることもあり、

白太を含めて使うことが普通となってきています。

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※ブラックウォールナット

白太部分に黒っぽい変色が入ってしまっています。

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※サクラ               ※クヌギ

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※メープル

メープルなどの白木系はどこまでが白太部分かほとんどわからないです。