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ブラックウォールナットの玄関ベンチ - すわる くつろぐ -

ベンチサイズ    W1200×D320×H870 SH430
使用木材      ブラックウォールナット(アメリカ)

「玄関で高齢の母が安心して使えるようなベンチがほしい」とのご依頼をお受けしました。
現地に赴き、使用する玄関でいろいろ打ち合わせていくなか、使い勝手と汎用性、丈夫さなどから、ちょっと特殊なかたちになりました。

一番の特徴は「背もたれが手すりとしての用もなす」ところです。
廊下の高さから手すりとしての用をなしつつ、ベンチとしての背もたれの用もなすというのは、大きさや高さのバランスをとるのが難しく、お母さまに実際の動作を何度も試していただきながら、座面のサイズ等も含め、慎重に決めていきました。

また、座面はあえてフラットにしました。「奥のコーナーに物を置いたりする」可能性があるとのことで、飾台としての雰囲気を残しました。

座面一端は廊下にすり出し、買い物袋を一端置いて、上がった後に取り易いようにしました。
デザイン的にも少し変化をつけて良かったのではないでしょうか。
そして、座面全体も脚から浮いているように見せています。
玄関口から見ると浮いて見えるので、軽やかさを感じられるのではないでしょうか。

材はブラックウォールナット丸太挽きの共材を使用しました。
座面は柾目板のブックマッチに。
脚は四方柾になるよう木取ります。

オーダーメイドの無垢の家具工房としては、こうしたきれいな材で制作することに情熱を注ぎ込んでいます。

直線加工は木工機械を使用しますが、背もたれのような曲線は鉋で仕上げていきます。
凹凸なく同じ曲線で仕上げるのは易しくはありません。
切れる刃物で丁寧に削っていきます。

上から見た写真です。
直線的なシンプルな座面のかたちを活かすよう、柾目板で制作しています。
全体が共材なので木味や色味が一緒になります。

玄関口からの一枚。
ベンチ以外もスツールと正面の飾棚を制作しました。
一空間に3点お納めできると、統一した雰囲気が出て、良いですね。
小振りながらも、やりがいのある制作でした。