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ブラックウォールナットのオーディオボード(ターンテーブル)の制作 - ねる まなぶ あそぶ -

サイズ  H130×W680×D530
使用木材 ブラックウォールナット無垢材[縮み杢]

当工房はスピーカーはじめ、オーディオ関係の木部制作にも力を入れ始めています。
無垢の木から伝わる音は、専門家や愛好家の方も唸るほどの魅力を秘めています。
そんな中、レコードのターンテーブルの土台を木で作れないか、というご依頼をいただきました。
樹種、サイズ、重量…音に関わってくるため、決して簡単なご依頼ではありません。

厚みが70mm程あり、長さ、幅共に市場にあまり出回らないほど巨大な一枚板から、特に縮み杢の強い箇所を贅沢に2枚切り出していきます。
本来ここまでの材を切ってしまうのはとても覚悟のいることですが、今回のご依頼の条件をクリアするのはこの材しかないという判断をしました。
お客様の目の前で、説明をさせていただきながらの加工です。
巨大なため機械に乗らないので、荒切りは丸鋸を使って行います。

平面出しも同様、機械に入らないため鉋を使って手作業で進めていきます。
これまで置かれていた間自然に反ってしまっていた歪みを取っていきます。
2枚を積層して接着するため、特に接着面は慎重に仕上げていきます。
この工程で1枚が65mm程度になるまで削りました。

上になる1枚にターンテーブルが入る穴をあけ、深さ調整のため2枚目も同じ場所を掘り込みます。
2枚を重ねて塊になった時の存在感は圧倒的です。
ひとりで持つのは難しい程の重量があります。

全面にこれ程の縮み杢が見られるのは非常に稀です。
塗装をすることでその独特の木目の揺らぎがさらに際立ちます。
完成して改めて良材であることを実感しました。
とても良いものが出来たと思います。

左右の大きなスピーカーにも引けを取らないほどの存在感があります。
聴く楽しみだけでなく、そこに観る楽しみも加わったのではないでしょうか。
作業工程含め完成品を見てとてもご満足いただけたようでした。
音の世界はとても不思議で奥の深いものです。
専門家の方のお話ではCDプレーヤーの下に木を一枚敷くだけで、スピーカーから発せられる音が変わるのだそうです。
木工と音楽はとても似ていて、関係の深い世界だと感じています。