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テレビ台 - かざる のせる かける しまう -

サイズ   W2400×H510×D430
使用木材  ミズナラ(北海道)

ならの無垢材を使用したテレビ台の制作をお受けしました。
新居の建築中の依頼で、壁幅やコンセントの位置が図面上で決まっていました。
木扉があり、重厚でシンプルなものが良いとのお話でした。
外寸は壁等に合わせ、幾つかのデザイン提案をさせていただきました。

ナラの柾目材を大量に仕入れ、表面を少し削り、木目や木色が近い材を選びます。

木の素性を見ながら木取りしていきます。
扉があり、AV機器が中に入る場合、熱によって材木が大きく収縮していきます。
このテレビ台の奥行きは430mmですが、2年程で4mm近く小さくなると考えられます。
人工乾燥炉にも入れ、充分に乾燥している材ですが、合わせて入るセキュリティーBOXの永続的な熱などに、無垢材で対応させることは難しい課題です。

木の収縮を充分に考慮して、木目方向や仕口を決めます。
裏板には放熱のための穴を開け、アルミネットを取り付けます。
サイズも大きいですが、板厚もあるので、横綱級の重さのテレビ台になりました。
何工程にも分け、慎重に接着していきます。

扉は本柾目板で框組にします。鏡板も本柾目板のブックマッチです。
考えられる一番素性の良い材を選びます。
熱によるねじれが発生しないよう 最大限の努力をします。
最高級の真鍮の平丁番を使用し、本格的なインセット扉としました。

同じナラ材の僅かな色見の違いを利用し、平面に表情を付けます。
扉框はナラの銘木とされる虎斑がきれい繋がって見えるよう組みます。
鏡板にはちぢみ杢が入った銘木を使用しました。
取っ手は埋もれ木である神代ナラ。自然の黒さが小さいながら平面を引き締めます。

無事お納めしたテレビ台。
同時に制作したローテーブルと板厚や面形状を合わせ、デザイン的に統一しました。
大きなテレビ台ですが、大きなテレビが乗って、丁度よく見えますね。
「重厚でシンプル」というテーマをかたちにすることができたのではないでしょうか。