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キッチン(シンク下収納)の制作設置 - かざる のせる かける しまう -

サイズ    L2500×D640×H870

使用木材   ラワン

以前、当工房の木工教室に通われていた建築士の方のご依頼で、キッチン収納を制作しました。
木工教室に通われる中で、当工房の家具に魅力を感じていただいたそうです。
今回ご自宅の新築を機にお声がけいただきました。

キッチンユニットは制作寸法に関してほぼ逃げが無く、各工程をより正確に慎重に進めていく必要があります。
現地に赴き、作成いただいた図面を元に、打ち合わせを重ね、制作前に可能な限り細かな部分までイメージを明確にしていきます。
そんな中でも最大限ご希望に沿えるよう、家具屋の視点からご提案します。

今回はご希望いただいたラワンでの制作となります。
合板でワンランク上の仕上がりに魅せるには、やはり無垢同様、材選びと木取りが重要になります。
取り寄せた合板の中から適材適所で木取りを行い、見える全ての木端面にラワンの無垢材を貼ります。
工房内では各ユニットで制作し、現場にてすべてを結合していきます。

納品時にはまず現状確認。
特に工期の都合上工事中に採寸した場合は、取り付け箇所に大きな変更点がないか念のため確認を行います。
全ての面で水平、垂直が出ている事はなかなかありません。
壁が直角ではない、床が少したわんでいる等、様々な状況が考えられます。
作り付け家具の場合は、事前準備はもちろん、現場での対応力も必須になります。

無事納まりました。
当初の予定ではデッドスペースとなっていたところにも収納を設け、十分な収納力を確保しました。

格納時の意匠性を維持するため、内部抽斗をご提案しました。
こうすることで全体のラインを統一しながらも、浅めの抽斗を設けることができます。
調味料や、カトラリーの収納に一役買いそうです。

無事私達担当の木部の設置が完了し、お客様にご確認いただきました。
「やはり家具屋さんにオーダーメイドで作ってもらうと全然違いますね」
「予算の関係でラワン材を選びましたが、全くラワンのキッチンに見えないです」
「アクロージュさんのこだわりは十分理解していたのですが、本当にお願いしてよかったです」

後日、お客様より完成のお写真をいただきました。
ウレタン塗装と研磨を重ねた事で、品のある光沢感が出ています。
今回ラワン合板ではありますが、運よく表情ある良材が手に入りました。
高級感あるシルバーのシンクにも負けない存在感が出せたと思います。

私達のものづくりを十分理解されたうえでお声掛けいただいたのは、作り手としてとても嬉しい事です。