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花棚の制作 - かざる のせる かける しまう -

サイズ   H1000×W990×D375
使用木材  サクラ無垢材

木工教室に通われている生徒の方から、花を飾るための飾り棚のご依頼をいただきました。
ご自身でも教室内で、植木鉢を囲う箱を一生懸命制作されています。
さすが木工教室に長年通っていただいているだけあって、木目や色味、全体のデザインなどに対しても明確なイメージをお持ちでした。
打ち合わせの結果、ご希望の木目と色味を実現するために、今回はサクラ材を着色塗装するという事になりました。

私たちの工房では、自然な風合いを大事にしたいと考えているため、基本、塗装はウエスなどを使っての手塗で行っています。
着色塗装は本来ムラになりやすいですが、今回はそれを活かしアンティーク風な仕上がりを目指しました。
とはいえ、ご希望の色味に近づけるため、慎重に塗り重ねていきます。
制作以上に時間をかけ、塗っては乾かし、塗っては乾かしを繰り返していきます。
教室の合間、実際に確認していただきながらの作業になりました。

左右の脚(框)は本ザネで組み上げ、最下段の棚板を固定棚にし、幕板を通す事で強度を確保しました。
上二段は可動棚になっており、飾るものにあわせて自由に組み合わせることができます。

棚板は全て耳付きでかたちが一律ではないため、可動棚として上手く取り外しができるように、構造の工夫と微妙な調整が必要になりました。
棚の配置、脚の太さや高さ等、全体のバランスを決める細かなデザインはお任せいただきました。

後日、わざわざ写真付きでメールをいただき
「とても素敵です」と満足のお声を頂戴しました。
私たちの制作や取り組む姿勢を知っている方にご依頼いただき、満足して頂けるのは、作り手としてとても嬉しい事です。
ご自身の作品と、この花棚。
さらに美しく飾られる事を、植物たちも喜んでいるのではないでしょうか。