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壁面書棚 - かざる のせる かける しまう -

サイズ  H2178×W2513×D267 
使用木材 ブラックウォールナット化粧合板

天井まである壁面書棚の制作です。
お引越し先のご自宅用で、設置まで含めてのお仕事です。
ブラックウォールナットですが、ご予算などのご都合で
今回は化粧合板を使用しています。

使用するのが化粧合板とはいえ、普段と同様に木取りをします。
全ての使用材を並べ、良いものから木取りをします。
下台は机がおさまり、内側が良く見える造りになるので木目が繋がるように。
天板は上は見えませんが、ガラス戸なので内側はよく見える、など。
シンプルであるがゆえに、木目のずれはよく目立ちます。
木取りをしたら改めて確認しながら最終的に決めていきます。

4つのパーツにわけて制作しましたが、ひとつのパーツでも横幅は
1200mmを超えるので組み立ても2人で慎重に行います。
ガラス戸がはいることになっているので本体が直角に作られているかが
とてもに大事になってきます。
しかしこのサイズにしては板厚もそこまで厚いわけではなく、パーツも少ない。
少し締め方を変えただけで状況は変わります。
直角と板のたわみを確認しながら組み上げていきます。

2つつながると作業台にはおさまりません。
真ん中の板は、完成時に左右が別パーツであることがわからないように
それぞれ半分の板厚のもので組み、最終的に全体の板厚と
変わらないようになっています。

上下をつなぐのはラメロのジョイントパーツです。
板厚と構造上の問題でこの部分はむき出しになっていますが
本来は板の中に埋め込まれるものです。

壁の芯柱を探し、L字金具で固定します。
自立できるものではない上に、
左下は板一枚と本当に最小限のパーツで成り立っています。
組み上げていく際の手順は念入りにチェックしてから取りかかります。

ガラスは取っ手の部分を同じブラックウォールナット材で作りました。

パーツがわかれているとは感じられない、
すっきりとした仕上がりになりました。
仕上に蜜蝋が含まれるワックスを塗っているのですが、
とてもしっとりとした落ち着いた印象になり、
無垢にも負けない艶のある質感になっています。

設置時はお引越しの準備でご依頼主さまもいらっしゃいました。
上台を組み上げる際にお手伝いいただき、大変助かりました...。
美術関係のお仕事をされているということで、全体の線の細さや
細部にもこだわりをもたれていました。
大きいものですが、制作に際しては緊張感のある細かい細工がありました。
しっかりと組みあがり、全体が組みあがった姿を見て、
とてもきれいだなぁと感じました。
こだわりあるご依頼、ありがとうござました!