アクロージュファニチャー

テーブル・チェア・ソファー

オーダーメイド家具  ダイニングセット【桜/サクラ】無垢 変形型

【樹種】桜/サクラ(無垢材)
【素材】チェア座面:本革
【サイズ】TVボード:W1500×最大W950×H700
     Y’sチェア:W550×D480×H710(SH410)

ユニークな形のダイニングテーブルと当工房オリジナルのY'sチェアのご注文をいただきました。

樹種はいずれもサクラ無垢材でクリアオイル仕上げです。

何年も前から熟慮してきたテーブルの形、ということでまさに「あなたの想いをかたちに…」します。
全体のボリューム感を作図したあとに大きな紙にイメージの線を描いていき、実際に使われる空間で広げて最終確認をしていただきました。
形が決まっていても、空間に合わなければ意味がないのでしばしば用いる進め方です。

板を接着し、形をおとし込んでいきます。
すべての辺、角度が異なるので機械で荒取りをしたあとは、手作業で整えます。
脚は円錐で、四方に転びをつけます。
不規則な形の天板に脚を配置すのはなかなかむつかしい作業でした。
すべて一定の追い込みというわけにもいかずバランスと安定を見ながら一本ずつ決めていきました。

脚部に幕板がつかないデザインなので天板裏には金物の反り止めを取り付けています。
通常はお二人での使用ですが、角にも座ることが可能なので、大人数にも対応できます。

ダイニングチェアは当工房オリジナルのY'sチェアです。
今回はテーブルと合わせてサクラ材での制作です。

パーツの少ない椅子なので仕口はしっかり組んでいきます。
実は制作するたびに改良を重ねています。
オリジナルと少し寸法を変えた部分もあったので原寸図から書き直しました。
脚部はその原寸図に合わせて制作していきます。

この椅子の難しいところは何と言っても背の笠木です。
3枚の板を練り合わせて作っていますが、実は一本の丸太の続きで木取をしています。
こうすることで完成した際になるべく接ぎ口がわからないようにしています。
続きの板といっても材木屋さんでの製材、荒っ木からの厚み決めで数ミリのロスがそれぞれの間にあります。
正面、背面にでる最終的な木目を予想しながら前後方向、長さ方向を少しずつずらしていきます。
練り合わせる前に少し削っては確認しての作業をし、あと数ミリの寸法まで攻めてから接着をします。

接着が終わったらさらに荒取りをしていきます。
余分な部分をまず落とし、取り付け角度を出します。
機械で削り、手鉋で削り…を繰り返し、90%ほどのところまできたらあとはひたすら手鉋で削りだしていきます。
ブラックウォールナットでの制作も含めて4脚でしたが、すべての形を同じに整えるためにはまずは完成の形を把握しておかなければなりません。
有機的な形は実はとても計算高い形です。

座面は本革張りです。
サクラ材に合わせて濃い茶色にしました。

サクラ材は日焼けをすることで褐色化します。
年月をかけて味わい深くなるダイニングセットをぜひ楽しんでいただければと思います。

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