木の反り/田山
2015年2月8日
こんにちは
明日も雪だそうです。
まだまだ寒い日が続きますね。
今日は自身が木工の勉強を始めて、驚いたことを紹介したいと思います。
木工をやってる人からみたら当たり前なのですが、一般の人ですと驚くことかもしれません。
無垢の木材には伸縮や反りといったものが発生します。
平面にしたものでもこのように反ったりしますし、梅雨のような湿度が高い時期だと木材が膨らんで、
引き出しが開かなくなったり、逆に乾燥した冬期だとスカスカになったりということが起こります。
これには木材の性質ももちろん関係しますが、
製材所による乾燥の具合や、木の成長過程による内部応力(内部のひずみ)が大きく関わってきます。
このような木の“難点”が加工中だけのことならまだいいのですが、製品となったあとで発生してしまうと、
それが不具合となってしまうのです。
しっかりと乾燥させてある材料を選び出し、
製品用途に応じた木目の部分を用い、
適切な加工方法で制作して、
極限までそういったことが起こらないように気を遣わなくてはならないのです。
僕も、木工の勉強をするまでは木がこんなにも動くものなのだという認識がありませんでしたし、
これを知ったときには驚きがありました。
乾燥、木の成長(木目や節)、樹種など様々な要因を考慮して制作していかないと、
長く使える家具にはならないのです。
また、床暖房や直射日光といったものは無垢材にとっては大敵です。
極度の乾燥状態になり不具合が起きやすくなる可能性がありますので、そういった所での使用はご相談ください。