チークデスク②/淺井
2017年3月31日
こんにちは。
制作の淺井です。
前回の続きです。
仮組、最終確認が終わったので、面取り・仕上げを行います。
チークは三大銘木として知られていますが、摩耗にとても強いという性質の反面、
非常に加工がし難いという特徴もあります。
石灰質を含んでいる事で、機械加工はもちろん、手加工でも一回で刃物の切れ味を大きく落としてしまいます。
なので、チークを機械で加工した後は、刃物の交換が必須になります。
また、削ってしばらく経つと材の表面にワックス状の物質が表れてくる影響で、
仕上げのペーパー当て等もさらに時間のかかる作業になります。
画像左側が削った直後、右側が削ってから数日経ったものです。(※何も塗装はしていません)
これだけの変化があります。
色が濃くなり、表面に艶が出ています。
チークは経年変化によって、表情に深みが増し、より高級感が出てきます。
仕上げを終え、脚の接着です。
やはり組み上がると達成感があります。
チークは特に伸縮等で動き難い材ではありますが、念には念をという事で、今回は天板の割れに契りをいれます。
パテで割れを埋めた後、手加工で穴あけをしていきます。
契りが目立たない様に裏側に入れます。
もちろんここまでしても、置かれる環境等により、発生する無垢材の変化を100%の確率で防ぐ事は出来ません。
その変化を目と手で感じ、長い時間楽しんでいけるのも無垢材の大きな特徴です。
さて、すべての加工が終わり、残すは塗装のみです。
塗装一回目。
最終塗装。
色味、自然な艶感、やはりチークは良いですね!
自分でも欲しいですw