アクロージュファニチャー

ロッキングチェアの制作②/田山

2017年4月29日

こんにちは。

制作の田山です。

前回の続きでロッキングチェアの制作について書いていきます。

原寸図を書き終えると本格的な制作に入っていきます。

まずは木取りです。

今回は全ての色味が揃うよう、共木(同じ原木)を使用します。

毎度のことですが、木目がなるべく綺麗になるよう木取り線を書いていきます。

まず、全部のパーツがとれるか確認するためにチョークで書いていきます。

IMG_7820

この後、鉛筆で正確に書いていきます。

IMG_7821

木取りではある程度優先順位をつけます。

目立つ笠木や前・後脚は、特に木目が通って目流れが少なくなるようにするのです。

ソリの部分に関しては、横の面の木目だけでなく、上端の面の木目も気にし、左右対称になるように考えて木取りをします。

切り出し、製材した物がこちらです。

IMG_7822

笠木や後ろ幕板の局面となるパーツは仕上がり寸法より大分厚い状態で曲げ木に出します。

無垢の曲げ木は割れる可能性があるため、通常積層(薄い板を重ね合わせる)にして行うのですが、

それだと木端面や木口面に木目のズレが出てしまうため、あえて無垢で挑戦しました。

割れにくいように曲げるRを緩くし、後でさらに削り出して所定のRにするという方法をとったのですが、

それでも曲げに出した半分は割れが入ってしまいました。

うーん、無垢の曲げ木はやはり難しいですね。

厚み決め等の木造り作業が終わると、いよいよほぞ・ほぞ穴加工に入っていきます。

ページの先頭へ戻る