ロッキングチェアの制作③/田山
2017年11月23日
こんにちは。
制作の田山です。
引き続きロッキングチェアの制作について書いていきます。
木取り、木づくりが終わるとホゾ穴加工に入ります。
ロッキングチェアという常に動くものなので、通常の椅子よりさらに接合強度が必要となります。
なので今回は2段ホゾとしました。
また、幕板が1列で一周ぐるっと回るような作りにしているので、穴が中で貫通している格好になっています。
加工は、まず角度治具を作ります。
その治具にのせて、角のみという機械で荒取りし、そのあと鑿で手で仕上げていきます。
角度が少しでも狂ってしまうと、うまくいかなくなってしまうので、加工はかなりシビアです。
ゆる過ぎると強度不足になり、ほんの少しでもきつ過ぎると割れが入ってしまいます。
適度な按排で、角度も正しくなければならず、とても緊張感のある加工でした。
ソリの部分のホゾ穴は、角度治具にのせ、ボール盤でこちらも2段穴にします。
ホゾ穴が掘り終わると、ホゾの制作に入っていきます。