ロッキングチェアの制作⑦/田山
2018年2月19日
こんにちは。
制作の田山です。
今日もあいかわらずの寒さで、早く春にならないかと思いつつ、暖かくなると花粉が…と、それもそれで苦痛だなぁと思っているこの頃です。
さて、制作の方は引き続きロッキングチェアのことを書いていきます。
全てのパーツの加工が終わると接着に入っていきます。
接着の前にまず仮組みをし、問題がないか確認します。
確認が済んだら接着に向かうのですが、接着は全てを一気にするのではなく、まずは左右の框をそれぞれ接着していきます。
一気にだと、全てを組んで圧締するまでに時間がかかり、最初に塗布した接着剤がどんどん乾いてしまうのと、ねじれて接着していないか等の確認が困難になってしまうからです。
左右のパーツを接着したのがこちらです。
この状態で2つが完全に一致するように、また、ねじれが生じていないか確認します。
その後この左右の框をつなげる幕板を接着します。
この段階で背板は接着しているのではなく、位置決めと確認のためにはめています。
接着剤が乾いたら、スポークと背板の接着をして、接着が完了となります。
スポーク部分は、上側は接着剤は塗布せずに、はめるだけにしています。
これは接着剤で固めないことによりスポークがしなり、より心地よくなるようにという点と、
しなりを出すためにスポークを細く削り込んでいるため、もし折れたりヒビが入ったりしたときに、左右の脚の部分との接合を断つだけで背板がはずれ交換ができるようにという点を考慮しているからです。
接着が終わると最終仕上げ、塗装に入っていきます。