アクロージュファニチャー

アームチェアの制作完成まで/淺井

2018年2月23日

こんにちは。

制作の淺井です。

 

所沢にいた頃には駅から遠いということもあり、お客様がふらっと立ち寄るということはほとんどありませんでした。

しかしここ神楽坂に移転してきてからは、特に土日祝日には一定のお客様が来店して下さっています。

そんな方たちにも気軽にお気に入りの何かを見つけていただけるよう、徐々に小物も充実させています。

もちろん、神楽坂散歩ついでに目的なくご来店いただくのも大歓迎です。

無垢のオーディオの音を聴きに、ロッキングチェアに揺られに、木の匂いを感じに、

神楽坂にお越しの際は是非ふらっと当工房へお立ち寄りください。

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さて、アームチェア制作もいよいよ終盤です。

脚部を接着に向けて進めていくことと同時進行で座面の削り出しもおこなっていました。

バンドで荒取りをした後、ひたすら鉋で削っていきます。

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以前も書きましたが、座面は3枚を接着して一枚板のように見せています。

材の木取りと木目の目合わせをしっかりと行い、正確に接着することで、はぎ口はほぼ目立たなくなります。

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デザインにもよりますが、この目合わせ、はぎ合わせが出来上がりの印象を変えてきます。

左右対称かつ滑らかな曲面になるように、徐々に切削量を減らしながら理想の形まで攻めていきます。

縦方向、横方向、あらゆる方向から削ることで、より自然な曲線を目指します。

ほぼ形作った後、最終的な曲面の仕上がりを確認するのはやはり自分の手の感覚です。

削っては撫で、削っては撫で、を繰り返し、違和感があるところを修正していきます。

人間の指先、手のひらは目では見ることができない微妙で繊細な変化を感じ取ることができます。

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鉋加工終了

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ひじ掛け、背もたれ接着終了

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接着面も無事きれいにつきました。

 

作業も佳境を迎えています。

鉋や小刀を使い、接合面の目違いを整え、本体、座面それぞれ仕上げのペーパー掛けを行います。

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そして

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完成です。

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塗装には透明のオイルを使用しています。

塗り重ねていくことでさらに色に深みが増し、艶感が出てきます。

今回はブラックウォールナットを使用しましたが、アームチェアの有機的なデザインとよく合い、高級感ある仕上がりになったと思います。

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当工房併設のショップに現物を展示しております。

お越しの際は是非一度腰掛けてみてください。

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