アクロージュファニチャー

エクステンションテーブルの制作①/淺井

2018年4月20日

こんにちは。

制作の淺井です。

 

前回の続き、、

エクステンションテーブル制作の様子をご紹介します。

まずは全行程の中でも最重要工程のひとつである木取り、木作りです。

今回使用する材料はブラックウォールナット。

工房にある材、新たに取り寄せた材から最適な材を厳選していきます。

DSC_0246

前回のブログでも書いたように、伸長時には長さ3600mmにもなる天板です。

4mの木目の綺麗なブラックウォールナットが4枚手に入るのであれば特に難しい事ではないかもしれませんが、

そのような材が出回る可能性は非常に低いのではないでしょうか。

手に入れられる中で最良な材を選び、綺麗に見せるための最大限の努力をしていきます。

エクステンションテーブルで、しかも長さ3m以上。

目流れ、節、色差、伸長時、縮小時、、

何を優先させるべきか、活かすべきか、または避けるべきか、、、

この木取りはとても難しいものでした。

そんな中でも我々なりの最善の答えを見つけ出します。

 

特殊な制作になるので、今回はある程度木取りに目星がついたところで、お客様にご確認をいただきます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

作り手とお客様とで出来上がりのイメージに大きな相違がないよう、

実際に材料をお見せしながら説明をさせていただきます。

 

材の木取りは時間を掛けて行います。

DSC_0557

DSC_0582 DSC_0584

前回も触れた、納品後の反りやねじれを極力抑えるために、

削っては干し、削っては干しを繰り返して所定の寸法に仕上げていきます。

厚みが決まり、木目が確定したところで、お客様とともに天板の最終確認です。

DSC_0603 DSC_0604

今回は伸長時と縮小時の使う頻度を考慮して、2400mmで木目がつながる様な4枚ハギにしました。

さらに中央の取り外し式天板2枚は、3600mmにしても違和感がないよう色味を合わせ、

目合わせをする事で、全体につながりが感じられるようにしました。

 

この時点でお客様に「格好良い!期待以上です!」との後押しの声をいただきました。

ここまででこの製品の価値が7、8割決まったといっても良いのではないでしょうか。

それ程、特に今回のテーブルに関しては、この天板の木取りが最重要である捉えていました。

 

木取りが決まれば後は着実に、丁寧に、作業を進めていきます。

天板をどの状態で使うときでもはぎのラインがずれないようにはぎ口の調整は厳密に進めていきます。

DSC_0661

そして接着。

DSC_0671

続きます...

ページの先頭へ戻る