桜材のデスク②/安岡
2018年6月13日
こんにちは。
安岡です。
紫陽花の季節です。
数年前に小雨ふる中、鎌倉に紫陽花を見に行ったことがありましたが、とてもいい雰囲気でした。
個人的に、鎌倉のベストシーズンは梅雨だと思ってます。笑。
紫陽花も苔も木も生き生きしてます。
今年は行けるかなぁ…。
だいぶ間があいてしまいましたが桜材デスクの続きです!
今回の天板は片側に耳が残るので、接着にむけてひと手間加えます。
クランプがかかる箇所にそれぞれの形に合ったあて木を作ります。
はぎ口とクランプのおさえの部分がしっかり平行になることと、
耳の角度に合わせていくことが大事です。
あて木が完成したら固定し、クランプで圧締して、はぎ口の調整をしていきます。
いよいよ接着です!
耳が残るものに関しては、力の伝わり方が100%にはならないとおもっているのでクランプは多めにして対処しました。
これで天板はひとまずおきます。
本体にうつります。
木取りが決まったら本体を加工していきます。
引き出しはスライドレールを使うので棚板は設けず、シンプルな作りです。
仮組をして天板ものせて全体の確認です。
製作途中をご覧になりたいということでしたので、この段階で確認も含めて、お客様にご来店いただきました。
神楽坂で制作をしているので、こういったことはよくあります。
お仕事帰りに立ち寄っていただくことが多いです。
家具をオーダーする機会も実際のところ、そう滅多にあることではありませんので、
もし当工房にご依頼いただいた際は、制作途中もご覧いただきたいと思います!
全体の確認がとれたら接着と、そのほかの細かいパーツ、前板の最終決定と進めていきます。
これは扉内のキーボード収納です。
今回、一番大変だったのが寸法の調整です。
デスクですので、総高さはある程度決まっています。
その中で、扉内、引き出し内に収納するものが本当にギリギリでした…。
1ミリ単位でここを足して、ここを減らしてと何度も計算をして図面を書きました。
置き家具としてはあまりない、地板がベタ付というやり方で最終的に納まりました。
前板の最終調整をします。
引き出しはシナの無垢材で制作し、仕込みます。
天板下に見えているのは本棚です。
奥行きのあるデスクなので設けることが出来ました。
木地完成です!
この後塗装にはいっていきますが、実は天板に、もう一仕事あるのです。
次回は納品の様子までお伝えします。
では!