アクロージュファニチャー

卓上鏡の制作/淺井

2018年7月9日

こんにちは。

制作の淺井です。

 

当工房はオーダーメイドメインの工房なので、もちろん制作物は家具ばかりではありません。

カトラリー、時計、スピーカー、オーディオボード・・・

ご依頼をいただき、お客様にとっても私たちにとっても当工房で作る事のメリットがあり、

木で作れるものであれば、基本ものにこだわらず制作してきました。

大きくない工房だからこそできることだと思います。

 

エクステンションテーブルやデスクなど、ここ最近大物のご紹介が続きましたが、

今回は少し小さなものの制作をご紹介いたします。

 

頂いたご依頼は、「卓上で使え、裏面にマグネットが付けられる民芸風の鏡」でした。

今回はそんなお客様のイメージに合いそうな、けやき材をご提案しました。

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節をあえて利用し、木目とのバランスを考え配置させることで、意匠的な価値を持たせます。

 

鏡の裏面に鉄板を組み込み、マグネットを付けられるようにします。

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単純にシルバーの鉄板では味気ないので、塗装などで装飾を施し、鋳物風に仕上げました。

 

左右の脚とネジも同様に加工し、けやき色とマットなダークチョコレート色とのコントラストで、

民芸風な雰囲気の中にモダンなシャープさを持たせました。

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制作前の打ち合わせ段階でこちらからの提案はご了承いただいていますが、

完成前に実物をご確認いただき、イメージと相違ないかなどの最終打ち合わせします。

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完成です。

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決して大きいものではありませんが、十分に存在感のある鏡になりました。

節も上手く活きているのではないでしょうか。

 

大きな家具でもこのような小物でも、制作に対する私たちの基本的な姿勢は変わりません。

仕上がりをワンランクアップさせるためにはどうしたら良いか。

木をより綺麗に見せるためにはどのように取っていけば良いのか。

当工房にオーダーいただいたお客様の期待を越えるためには何ができるか。

 

自分の欲しいものをオーダーメイドで作るという、決して簡単ではない決断をし、

その決断の最終地点に当工房を選択していただいた。

大きなものでも小さなものでもその責任感の重さは変わりません。

「期待以上です」「満足です」の言葉をいただけるように、今日も作っています。

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