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ミズナラ無垢材のエクステンションテーブル(正方形) - すわる くつろぐ -

テーブルサイズ    W1200×D1200×H400(袖天板 伸長時)
           W1200×D667×H400(袖天板 収納時)
使用木材       ミズナラ(日本)

両袖にテーブル板を出し、広げるタイプのエクステンションテーブル(伸長式)を制作しました。
「広げたときに1m20cmの正方形にしたい」とのこと。こうしたものはオーダーメイドの出番です。
理論的には出来るはずですが、かなりの大きさであるとともに、広げて正方形になるタイプは見たこともありませでした。

写真は完成したエクステンションテーブルの伸長時のものです。
天板サイズは120cm角あります。

こちらは収納時となります。
奥行となる幅が120cmから67cmに変わります。

無垢材でエクステンションテーブルを制作する場合、「これ以上の良材はない」と言い切れる、素性の良い材を用意します。
具体的には木目が細かく通直で、反りやねじれもない本柾目材で、しっかりと人工乾燥させたものになります。
必要とする何倍ものナラの柾目材を材木店で選別して購入し、さらにその中から「これぞ」という材を一枚一枚確認しながら、選び抜いていきます。

素性の良い材が見つかったら、数日おきに両面を少しずつ削っていきます。
さらに全ての天板材の平面が出た後、1週間程両面に空気を当て、容易には動かない材であることを確認します。
いよいよ、ほぞ加工です。
天板ではありますが、扉のような框組み構造とし、中板は本ざね組みとします。
接着にも工夫があります。
季節によって、板のサイズは変わります。
この制作は夏場でしたが、年間を通して一番材が大きくなっている時期となります。
これ以上大きくなることはないと考え、板どうしの隙間を0.1~0.2mmだけ空けて接着します。
真冬の接着なら、夏に向けて大きくなることを考え、0.5mm位は隙間が必要です。

接着を終えたら、今度は使用される状況を想定し、上面だけに空気が当たるようにし、1週間程様子を見ます。
それでも全く反りもねじれも生じなければ、出来る限りのことをしたとし、塗装に入ります。

なぜ、ここまでやるのかというと、このスタイルのエクステンションテーブルの天板はどこにも固定されず、乗っているだけだからです。
通常、厚みのない天板は幕板や反り止めによって、反りやねじれが発生するのを防いでいます。
そうしたものを使用しない今回の天板を無垢材で制作することは非常に難しく、考えられる全ての努力をします。

他にもいろいろ工夫点はありますが……
ちなみにここまでしても、床暖房の部屋やエアコン直撃の場所での使用できません。
無垢のエクステンションテーブルはなかなか大変なのです。

天板裏です。レールによって両袖の天板が移動します。
丸棒によって中央の天板は位置決めされ、その場で上下します。
シンプルなかたちの中に、かなり厳密な動きが隠れています。

デザイン的には、これ以上ないくらいシンプルなものにしました。
そうした方が木の良さが伝わり、木の良さによってかたちも活きます。
その分細部に至り、何度も検討しながら作り上げていきました。

お納めしたエクステンションテーブルです。
通常は小さく使用するようですが、年に数回、大人数でテーブルを囲むことがあるそうです。
そうした時に奥に見える「ウッドデッキも使用して…」ということで、ウッドデッキのテーブルセットの制作のご依頼をいただきました。