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ブラックウォールナットのエクステンションテーブルの制作 - すわる くつろぐ -

サイズ  H720×W2400~3600×D950
使用木材 ブラックウォールナット無垢材

総長さ3m以上の大きなエクステンションテーブルのご依頼をいただきました。
サイズ、樹種、デザイン、、数カ月以上探したが好みのものが見つからず、オーダーメイドを視野に入れたところで当工房を見つけていただいたとのこと。
詳細を打ち合わせていく中で、オーダーでの制作がベストだと判断し、当工房でお引き受けいたしました。

ご依頼主様は設計をお仕事とされているだけあって、既に完成された提案と図面をお持ちでした。
しかし今回のご依頼は、我々家具制作の立場から見た時に、制作に入る前に対応策を考えなければいけない大きな課題がありました。
その課題とは、天板が3mを超える長尺であり、且つエクステンションテーブルであるという事から発します。
無垢材であるため、将来的に反りやねじれが発生した場合、エクステンションとしての機能が損なわれる恐れがあります。

上記の課題を最大限クリアにするために、要所要所で対策を講じます。
木取りの際、反りの少ない良材を選別し、木作りも一度で寸法を決めるのではなく、平面出しをして干す、という工程を数日掛けて繰り返し、狂いを取りつつ徐々に厚みを決めていきます。

さらに天板裏側にオリジナルの強固な鉄製の反り止めを取り付けます。
特に取り外し式の中央の天板2枚は、乗っかるだけのフリーの状態になるので、1枚の長さは600mm程ですが、各2本の反り止めを取り付けます。

エクステンション用のスライドレールは、無垢材の重さに耐え得るものを海外から取り寄せ、脚と幕板の構造を工夫することで、デザイン的にも収まりよく仕上げました。

縮小時の天板の長さは2400mmになります。
この時左右の天板の木目がピタリと合うよう厳密な木取りとはぎ合わせを行っています。
構造上の課題をクリアしながらも、木の美しさを最大限引き出すよう、妥協せず作り上げています。

お客様のご希望で天板の端裏側を斜めに落とし、併せて足先にも傾斜をつけたことで、実際のサイズ感とは反して軽やかでシャープな印象を受けます。
伸長時、縮小時どちらの使い方でも、左右の幕板でスライドレールが隠れるようになっています。
塗装はサンディングの方法で艶を抑え、ご要望通り上品な仕上がりになりました。
当工房としても最大級のテーブル制作であり、構造含めチャレンジな取り組みでしたが、大変貴重な勉強をさせていただきました。
「やっと念願が叶いました。」
「今度はこれに合う椅子が欲しくなります。」
大変喜んで頂けたようで何よりです。
納品後の万が一の時の対応について、自身でのメンテナンスの方法等、アフターケアのお話をさせていただき、納品完了です。