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サクラのダイニングテーブル - すわる くつろぐ -

サイズ L1650×W740×H720
樹種  サクラ無垢材

無垢材のダイニングテーブルをお探しの若いご夫婦からのご依頼です。

まず樹種を決めるところからです。
この木で!ではなく、こんな感じの木を探しています。ということです。

実際、無垢の天板をお探しの方に最も多いのがこのパターンではないでしょうか。
探し始めて間もないのお客様ならなおさらですね。
木と言っても、色、木目、堅さ、実に様々です。
同じ樹種でも地域によってさまざまな点で異なります。

まずはイメージをお伺いして、樹種のご提案をしました。

「ピンク色で、キラキラと杢が入っているもの」
「節とかはあまりない方がいい」
これが今回のイメージです。
ぱっと思い浮かぶのがサクラか、もしくは樺です。
しかし、残念ながらテーブル天板にできるような樺は
手に入れるのがとても困難です。

いくつか削りながら見ていただき、
サクラ材に決まりました。

材を見ていく中で、お客様の中にある変化がありました。
もともと、節はあまりお好きではないとのことでしたが、
最終的に気にとめていただいたものはそれなりに節があるものでした。

捉え方によっては欠点になるのが節です。
しかしあるものとないものを比べた時に、
なぜかその節に愛着を覚えてしまうことがあるのです。

そして作っている側からすると、節はあった方がいい!
この世に一枚しかない、という証のようにも感じます。

材が決まったら制作を進めていきます。

幅300mm強のものを2枚接着し、ブックマッチの天板にしていきます。
無垢材の天板は木の樹皮(耳といったりします)を残すことが多く、
接着の際は必ずあて木を用意します。
耳を傷つけないようにするのと接着の際の圧締力を最大限に引き出すためですね。

毎回、厚みも角度も違うものに一ヵ所ずつあて木を用意するのは大変なのですが、
これをやらないと接着不良を起こす可能性もあるので、欠かせない作業です。

脚も制作します。
脚は当工房にご用意のあるデザインはもちろんのことですが、
お持ちいただいた案で制作することも可能です。

いずれにしても天板のサイズに合わせてバランスなどを確認しながら
寸法を決めて制作していきます。

今回は天板が浮いているように見えるデザインのものです。
耳付き天板の場合は特に、脚の形というもはとても重要になってきます。

完成するとこんな見え方になります。
天板の反り止めと脚の幕板のみ設置している状態です。
脚が華奢なため、天板の薄さを邪魔することもありません。

仕上がった天板は縮み杢と色素の変化によってみられる杢と、
2種類見ることができます。
見ごたえがあります!

節は、使用していただくのに不便のないように埋めものをして
完全に平らにしました。

ダイニングテーブルは布巾で拭いたり、こすられたり、
外部からの摩擦が圧倒的に多い家具です。
水や、調味料がたれたりもします。
そのため、塗膜の薄い純粋なオイル塗装では
シミなどが目立ってきてしまうんですね。

当工房では、まずウレタンオイルという塗料を使用していきます。
木に含浸し、かつウレタン塗装の性質も持ち合わせたものです。
塗り重ねていくことで塗膜を厚くして、
日常生活における摩擦に耐えられるようにします。

当初、ご依頼主様がイメージされていたものとは
少し違った表情の天板になりましたが、
愛着をもってお使いいただけたら幸いです!