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ナラの食器棚(両面使いのカウンター様式) - かざる のせる かける しまう -

サイズ   W1630×D700×H1100
使用木材  ミズナラ(北海道)
      ナラ化粧合板(日本)

「旧家の梁と扉のダイニングテーブルセット」をお納めしたお客様からの追加の注文をお受けしました。
「窓ガラスとして使用していたものを再利用し、食器棚を作れませんか」との注文でした。

予算や大きさを考慮し、今回は内部を化粧合板で制作することをご提案しました。
天板や戸框、引き出しなど見えるところはナラ無垢材としました。

ダイニングテーブルとキッチンを仕切るカウンターとしても使用したいとのことで、奥行きのある両面使いを提案しました。かなりの収納力です。
幅や奥行きはお客様の動きに合わせ、現場で決めました。
高さは椅子に座ってはキッチンが見えないけれど、座ったままで天板上に食器を載せられる高さとしました。

本体は化粧合板の家具の制作の経験が豊富な、友人の工房に協力してもらいました。
私たちは無垢材の木取りや天板の制作をしていきます。
化粧合板の木目に合わせ、天板や引き出し前板、戸框も高価な柾目材で制作します。
引き出しの前板は一枚板から取り、木目が繋がって見えるようにします。

引き出しと戸框に使用できるシンプルな取っ手が無かったので、これも制作しました。
引き出し用と戸框用と合計16個の取っ手を制作するのは、小物とは言えなかなか時間の掛かることです。
予算取りはしていませんが、この努力が完成度を高めると思っています。
こうした作業は徹夜して頑張ります。

今回、少々不安だったのが古いガラスをカットするということ。
ガラス屋さんによると、「古いガラスは粘りがないから、切る際に割れてしまう」可能性が低くないそうです。
予備は無く、この波模様のあるガラスは今は製造もしていないそうです。

色々検討した結果、水で切るのが一番リスクが少ないとのことでした。
「ウォーターカット」の専門会社に依頼して、切っていただきました。
結果は成功!時間と費用が掛かりましたが、最後の山を無事クリア!

お納めした食器棚。
材質は、家の床材や戸框に合わせてナラ材にしました。
柾目材がかたちを引き立て、とてもきれいですね。
波模様のガラスも中の食器をほんのり見せ、美しいです。

お客さまにもとても喜んでいただけ、苦労も報われます。