アクロージュファニチャー

①岸邦明「なぜ家具職人になったんですか?」に答えます/岸邦明

2018年1月14日

「なぜ家具職人になったんですか?」

このシンプルな質問、多くの皆さんから聞かれます。

自分の人生を掛けて「家具職人」を選んだのですから、ちゃんと答えたい質問であります。

ただ、それを端的に伝える能力が私にはありません。

「どう答えるのを期待しているのか」聞かれる人に合わせ、なるべく簡単に答えてきました。

 

今、家具職人を目指す人はどんどん減っています。

私が品川にある家具の職業訓練校(現 東京都立城南職業能力開発センター 木工技術科)に行こうと試験を受けたとき、30人の定員の枠に100人以上が受験していました。それが現在は定員割れしています。

訓練校生として就職活動時、ある無垢の置き家具を制作する真面目な東京の家具屋が職人をひとりだけ募集しました。全国から希望が集まり、問い合わせは200名を越したそうです。訓練校生レベルは面接の対象外。「履歴書は送ってこなくて良いですよ」と断られました。

それが今年、私の木工教室の生徒で、訓練校にも入りプロを目指して学んでいる段階の生徒が入社することになりました。「職人が足りない」と言う話を聞いています。

時代の流れと言うことでしょうが、目指す人が極端に少なくなっている現状は残念に思います。

 

家具や木工に真剣に興味を持ってくれている人から「なぜ家具職人になったんですか?」と質問されたとき、私はしっかりとその質問に答えたいと思いつつも、うまく説明できずにいました。

いつかはと思いながら、何年も書かずにいた質問を私自身も考えてみたいと思います。

かなり色々と悩みながらたどり着いた私の「家具職人になる人生」きっと長文になります…

きっとつまらない文章です…

ご興味くださる方はお付き合いください。

 

 

 

 

 

 

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