アクロージュファニチャー

1月度の木工教室の開講について

2021年1月7日

先程、東京都の新規感染者数が2000名を超えると発表されました。

色々な考え方があると思われますが、1000人に1人以上の割合で、

この瞬間、新型コロナに掛かっている状況だと言えます。

入院者数よりも入院待機者数の方が多くなってきており、

十分な医療が受けられないという現実が見えてきました。

冬までには「日本人らしく真面目にいろいろと改善される」と楽観視していた部分も虚しく、

全病床数の3%しか新型コロナに対応できないという医療体制は変わりませんでした。

 

真面目な日本人は、思いやりの心で人に感染することを防ぎ、踏みとどまれると

願っていた想いを、現実が押し流そうとしています。

 

このようなことを書いていながら、教室を行うことは全く逆のことなのでしょうか。

木工教室は夜間を除き、1月も開講していきたいと考えています。

「不要不急の外出」と言う意味。

このフレーズに日本中の人々が考え続ける日々が、またこれから数か月続くのでしょうか。

 

何がその人にとって不要不急なのか。

それはきっと、環境や状況によって大きく変わってきます。

 

昨年教室を閉めた後の再開時に、一人の生徒から言われた、忘れられない言葉があります。

「友達に会うのも、食事に行くのも、何もかも我慢しています。

木工教室だけは残したいんです。絶対続けてくださいね。

教室に行く以外は、私は電車も乗っていません。」

 

昨日、新年の教室がスタートしてからの、この2日間で

大病を患ったことがある方、

疾患がある年配者、

90歳以上の親と同居されている年配者、

私が知っているだけでも何人も参加してくださっています。

「木工の火を絶やしたくない」と通ってくださっているのでしょうか。

言葉で表せないほどの、色々な想いが浮かんできます。

 

2000人に達したこの瞬間も、教室は開講しています。

私が木工を生業にしようと考え始めた28歳頃。

人の命を脅かすことがないものづくりがしたいと、家具つくりを選んだ自分がいます。

 

木工教室を主催する責任者として、アクロージュファニチャーの経営者として、

想像もしていなかった状況に、心が揺さぶられます。

 

いろいろな想いを今日も感じながらも、すでに間違いないことがあります。

まぎれもなく、私たちは、皆さまの「木工愛」に支えられ守られています。

感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございます。

 

参加してくださる皆様に、さらには講師陣に、改めてお願いします。

感染防止を徹底しながら、木工を楽しんでください。

「教室内で感染者を一人も出さなかったのではないかという結果」を、

皆さんで出しましょう!

 

岸邦明

 

 

 

 

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