工房移転!!家具工房アクロージュファニチャー(移転作業)/岸邦明
2016年10月11日
[外壁・手摺の洗浄と塗装、友人の谷崎さんに手伝っていただきました。感謝!]
6月、移転作業が始まりました。
神楽坂新工房の長~い長~い改装作業のスタートです。
所沢では、オーダー家具の制作や木工教室をまだ行っています。
6月一杯で所沢木工教室や工房は閉鎖となり、7月の1ヵ月間はお休みしますが、
8月には新木工教室を先行して再開します。時間との闘いです。
新工房となる地上7階、地下1階の工場ビル。印刷工場とあって、
何十年とほとんど手直しされてこなかったようです。
外壁・手摺・内壁・床・天井・水回り・トイレなどなど、全てに手を入れなくてはなりません。
[左/床を貼り、空間を仕切る内壁を作ります 右/床、天井、壁、全を塗装していきます]
私個人としては、新座工房、所沢工房、そして今回と3度目の工房準備となります。
規模の小さかった新座工房でも、制作をスタートするまでに半年近く掛かりました。
所沢工房でオーダー家具の制作の合間に時間を見つけては改装を行ったため、
看板を上げるまでに3年を要しました。
今回は過去最大規模でありながらも、4カ月以内で全ての移転作業を終わらせる予定です。
お弟子にとっても、毎日毎日が必死だったと思います。
家具職でなく、大工のような仕事の日々。
床を貼り、壁を作り、塗装し、窓や扉を作り付けていきます。
それでも、彼らにとっては、独立する際には必要となる作業。良い経験となるはずです。
[引越です。100kg越えの一枚板等、まさに体力勝負。工場内は片付くのか不安になる程荷物で一杯に]
今回は引っ越しが大きな山場です。
実は移転を見据え、2年前からテーブル天板用の一枚板を集め続けていました。
なかなか手に入らない良材が、テーブル材だけでも何十枚と揃いました。
とはいえ、どれも重たく大きい…これを全て2階に人力で上げていきます。
トラックを借り、所沢で荷物を乗せ、神楽坂に移動し、2階に上げる。
一週間に渡り、何百往復と階段を上り下り。シャツが破れ、ズボンが破れ…疲労も山場となりました…
[木工機械の移動。教室の生徒の山本さんに手伝ってもらい運びました。感謝!!]
木工機械は、もはや人の手では持ち上がりません…
どれも数百キロ。上の写真にあるプレスになると1トンを軽く越えます。
業務用エレベーターに乗るサイズもありますが、大きな機械はユニックで吊り上げました。
手摺を切断し、機械を乗せるステージを用意し、お手製の昇降スロープを作り、運び入れました。
緊張感溢れる移動でしたが、山本さんに助けていただき、無事運び込めました。
[左/稼働し始めた工場・左奥が教室の手加工場 右/教室専用の手加工場があります]
8月、神楽坂木工教室が始まりました。
お陰様で土日は満員御礼でスタートすることができました。
今回の移転の目的は多々ありますが、その一つが木工教室と家具制作場を分けることでした。
所沢では同じ空間で行っていました。
準備や片付け等、教室の規模が大きくなるにつれ、別々の空間にする必要性が出ていました。
所沢から神楽坂になり、教室が遠くなったり、車で通えなくなったりと、不便になった方もいます。
申し訳なく思っています。それでも9割以上の方が引き続き通ってくださっています。感謝!感謝!
以前から通ってくださっていた教室の皆さんにとっては、
広くなったことで返って落ち着かないかも知れませんね。より良い教室になるよう頑張ります!
[左/赤木神社のお祭りで6年ぶりの大神輿が前を通過 右/ショップがオープンしました!]
有名な赤木神社裏手にある家具工房アクロージュファニチャー
東西線の神楽坂の駅から4分程坂を下ったところにあります。
10月に入り、ショップもオープンしました。
皆さま、ぜひ遊びにいらしてください!
新生アクロージュファニチャー、これからもよろしくお願いいたします!
岸邦明