アクロージュファニチャー

明けましておめでとうございます 

2021年1月1日

明けましておめでとうございます。

岸邦明です。

無事新年を迎えました。

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

大変な状況が続いていますが、

今年もよろしくお願いいたします。

 

 

昨年は本当に色々と考えさせられることが沢山ありました。

私個人としては、最も思考時間やデスクワークが長い一年になったと思います。

 

木工を始めて18年。独立し、アクロージュファニチャーを創設して15年。

歳は50となりました。

「もっともっと早く成長できた」と歯がゆく思う自分が居たり、

「ひとつひとつ積み上げることができた」と十分幸せな木工人生を歩めてきたと

感謝する自分もいます。

 

ここ神楽坂界隈で工房を構えて4年。

これまでの個人工房としてのシステムから、組織としての工房へと、

システムを変革してきました。

お弟子の数も、これまでの最大2名から5名になりました。

そして、この1年。

株式会社と法人なりし、社会保険や福利厚生、労働時間、給与など、

自分が育ってきた時代とは全く違う無垢家具を作る工房になったと思います。

私たちの時代は、無給も普通にありました。

アルバイトしながら「必要なスキルを学ばせていただく」のが当たり前の時代でした。

 

こうした状況から、ここ10年程度で、一気に専門技術能力職の職場も大きく変わりました。

ここまでの数年間。私自身が意識を変えることが一番難しく、そして重要でした。

「お弟子として木工家に育てる」から「社員として臨む分野で活躍してもらう」

への意識変革。

これまでは「独立してやっていける様々な能力を伝える」ことが最重要でしたが、

今は「普通に生活できる給与」が最重要になりました。

得られたものと失ったものが双方に生じますが、

これがこれからの表現技術職の世界なのかも知れませんね。

 

昨年、新型コロナが猛威を振るい始めました。

私の立場だけで言えば、もし2年前であったら、非常に厳しい状況になっていたと思います。

幸い、組織としての工房がかたちになりつつある頃でしたので、

皆さまのご協力もいただきながら、何とか乗り越えることができそうです。

 

今年、こうした中ですが、しっかり次に向けて挑戦していきたいと、

気持ちを引き締めています。

核となるのが、わたくし岸の作品作りです。

木工家として、作品を作ることはごく当たり前のことのように思われると思います。

しかし実際、作家として木工をやり続け、倒れるまでしっかり周りも幸せにすることは、

簡単ではないようです。

わたしはその現実を前に、「オーダーメイド」と「木工教室」を、

まずはかたちにすることを15年前に目指しました。

既に長い年月を要してしまいましたが、

その二つの柱が今年、かたちになるのではないかと考えています。

ご協力いただいています皆さまに感謝です。ありがとうございます。

 

そして遂に、念願の作品作りに足を踏み入れることが出来そうです。

コロナ渦の影響は、もちろん大きく立ちはだかっています。

しかし、「オーダーメイド」と「木工教室」と並行して、

木工家として「作品作り」を高いレベルで始めたいと思っています。

その姿が社員や皆さまにとってもプラスになると信じています。

 

きっと今年も色々あると思います。

先延ばしにできないよう、ここに記します。

わたくしの令和3年の初心表明です!

 

岸邦明

 

 

 

 

 

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