アクロージュファニチャー

教室内の換気はガイドラインの4倍を目指します

2021年5月27日

緊急事態宣言が続いております。

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 

色々な感染対策を行ってきましたが、

最近「やはり重要なのは換気です」と言われるようになってきました。

日々世界中で発生する変異ウイルスの感染力に対抗するには、

教室内の換気をより改善すべきなのだと思います。

 

今週末から換気扇を4台稼働してみます。

換気扇の排気量はメーカーの性能情報によると

〇約1000㎥/1時間が2台

〇約700㎥/1時間が2台

その排気が常時行われていくことになります。

1時間で合計3400㎥の空気が排出されます。

毎分約57㎥の空気が排出されていくはずです。

 

教室空間は約横幅12m×奥行7m×高さ2.5mです。

容積として約210㎥になります。

ですので、計算上は教室内の空気は4分以内で1回入れ替わっていきます。

「実はとても安全」と言われている飛行機内の「3分以内で1回転」とまでは行きませんが、

それなりの循環量ではないでしょうか。

それともう一つ。重要な人口密度ですが、教室内は機内よりは低い人口密度となっています。

吸気は東側のSHOPと機械場の2か所の扉からとしています。

機械音の関係で機械場との扉を閉めても、SHOP側の扉からは吸気されるようにしました。

排気は西側と南側の換気扇で。東から西に空気が流れるように考えています。

通常の空間で気圧の差を生じさせることは不可能ですので、

換気扇で排気された分と同量の新鮮な空気が東側から流れ込むと思います。

 

一方現在、厚生労働省のガイドラインによると、一人当たり30㎥/1時間の換気

を求めているようです。

現時点の教室では最大で、生徒で21名、講師3名で、計24名が同じ空間で作業する

可能性があります。

24名×30㎥/1時間=720㎥のようです。

完全に安全と言う状況は作り出せないかも知れませんが、今後

土日は、ガイドラインの4倍以上の換気

平日は、ガイドラインの8倍以上の換気

をしていきます。

 

更には約1時間半ごとに窓開けの空気の入れ替えも行っています。

 

ここまで強制排気すると、温度調整ができるのかが、現在の不安点です。

先月、動力3馬力のエアコンを2基設置しました。

夏場になり、フル稼働してどうなっていくのか。

各テーブルには扇風機も付けています。

 

今後とも皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 

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神楽坂商店街の中でも、大規模店の中には夜遅くまでお酒が飲める店が出始め、

若い方々が中心となり日々満席となっています。

「閉じていれば助成金により、普段以上の利益が出る店」

「開けない限り本当に倒産してしまう店」

大きな店の経営者ほど、これまで人一倍努力して、リスクを背負って、

より社会的使命も果たしてきたと思われますが、

そうしたお店の方が圧倒的な苦境に陥っていると言う現実。

開業準備中にコロナが生じたお店もいくつもあります。

既に億単位のマイナスが想像できる店もあります。

そうした店が最近遂にオープンし始めました。

住民として経営者として複雑な想いがよぎります。

 

コロナは本当に色々なことを考えさせ、気づかさせます。

日本の行政は、走り出すのも停まるのも曲がることも、

非常に時間を要することを実感しました。

日本の官僚は「世界一優秀」と言われた中で育ってきた私たちの世代は、

国を信じることが基本的な国民の共通理念でした。

今も、日本最大の組織が、日本を救ってくれることを信じることしかできません。

 

天災や災害による苦しみは人では防ぎようのない部分が多く、

人々は受け入れようと努めていくのだと思います。

ですが、現在の行政による様々な制限や助成金・補助金は、

結果的に業種や規模、個々の能力によって、不公平があまりに大きく生じていきます。

知り合いの中には、失業して生活が困っている方がいる一方、

補助金助成金を5000万円以上獲得し、勢いづいている方もいます。

助成金を活用して独立する人の話もよく耳にするようになりました。

国民の一体感は薄れ、世の中は静かに混沌としてきています。

 

私たちも、年始から工房の改装も始め、決して潰れないよう様々な努力をしてきています。

結果、何とか売上減を最小にしていますが、

それによって助成金は対象外になってしまいます。

感染防止の努力をして、様々な経費が増えても、売上が下がらないとなりません。

戦争や震災、天災など様々な災いはこの世に存在します。

生まれながらも、生まれた後からも、決して公平な環境などありません。

それでも、この世界的な圧倒的な不公平な状況は、

多くの人の心を傷つけ続けているように感じます。

 

皆さまへのご報告になりますが、

4月より土日の教室が増床し、土日は合計72名の定員増の体制を整えました。

現時点54名が新たに参加くださっております。

ありがとうございます。

そして、皆様に宣言した通り、増えた月謝を反映し、

上記のような工房改装及び感染防止対策を進めています。

さらには、4月より講師及び社員の給与を上げることができました。

荒木麻由香と言う、新人女子も工房に加わりました

教室講師にはしばらく入れませんが、よろしくお願いいたします

一方、経費増で苦しむわたくし経営者は、

報酬大幅減で何とか今年を越える覚悟となりました。

いずれにせよ、皆様のご協力あってのことです。

本当にありがとうございます。

 

ワクチンによる明るい兆しは本当に夏ころに訪れるのでしょうか。

高齢者のワクチンの接種

東京オリンピック

期待と不安の表裏一体は、形を変えつついつまでも続きそうです。

岸邦明

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