アクロージュファニチャー

「木工機械・電動工具 特別講習」実施のご報告

2021年6月3日

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5月1日と2日の2日間に渡り、「木工機械・電動工具 特別講習」を実施しました。

 

木工機械 全7種

バンドソー・手押しかんな盤・自動かんな盤・昇降盤・横切り盤・角ノミ盤・ボール盤など

電動工具 全13種

各種電気ドリル・ハンドルーター・トリマ・各種サンダー・ベルトサンダー・電気カンナ・

丸ノコ・ジクソー・チェーンソー・ビスケットジョイナー・フェスツールドミノ・マルノコ盤など

 

時期としては緊急事態宣言下でしたので、開催するか否か難しいところでした。

同じ講習を7月にも開催するとし、時期を選択いただいた上で、定員9名で開講しました。

 

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木工は実に幅が広いので、機械も多種あります。

その中で代表的な機械だけを選びましたが、それでも20種類に及びました。

全ての機械を十分に触れ、技術的に理解するまでは難しいところですが、

「扱ったことがある方が疑問点を解消し、理解を深める」

「扱ったことがない方が、どんな風に加工ができ、どんな危険があるのかを知る」

ことには繋げられたのではないかと思います。

やはり一度も触ったことがないのと比べると、身体で感じると大きな違いですね。

今後の木工作業にプラスになることを願っています。

 

それではまた、講習の感想を抜粋し掲載します。

まずは感想だけを記載させていただきます。

 

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[生徒A]

これからの木工制作にて手加工の置き換えとして、機械加工に置き換えた時の

メリットとリスクもよく分かりました。

よく考えて、自分に適した範囲で使わせていただきます。

また、家での作業で使用した時の音、粉塵のボリュームもイメージでき、

これから必要となるものを徐々に揃えて行こうと思います。

長年の経験に基づく知見を教えていただいたことで、

無理や無駄になってしまう投資を抑えることができました。

良かった点

・初心者からプロの方が使うほぼ全ての機械の知見ができた

・一度に教わることでそれぞれの機械を連携しての加工工程がイメージできた

・通常教室で学んだ必修課題で必要な機械加工の知識からさらに広がり、

それぞれの機械の原理、動作を理解できた

・それぞれの加工時の基準面、必要な力加減を実技で体験できた

ひとまず家の集じんを考え、丸鋸を選ぶ所から始めます。

 

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[生徒B]

木工機械の仕組み、使い方、注意事項を改めて理解でき大変参考になりました。

電動工具についてはこれまで疑問に思っていた事がクリアになり

後の製作に活かせると思います。

DIY自己流レベルから一歩進んだ木工愛好家を目指す方には、必要な講習です。

良かった点

・いつも頼んで見ているだけだった木工機械類。

 その仕組みと作業手順が分かった事、また経験できたことで、

 機械作業へのハードルが下がりました。

・それまで抱いていた電動工具のなぜそうなるのか、

 どうすればいいのか、が講義や質疑でわかり、スッキリした。

・質問への回答が経験に裏付けされた内容に感心しきり。

 おそらくどんな本やネット情報でも得られないものばかりでした。

 

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[生徒C]

2日間とも朝9時から夕方5時まで。
集中力が持つかしら?と不安を持ちつつ参加しましたが、
実際は本当にあっという間に感じました。
木工でアレもやりたい、コレもやりたいとやりたい気持ちはあるのですが
全くのド素人で電気工具の事は全くわからずにいました。
だからといって電気工具で職人さんが指を落とした話だけは沢山聞いていたので、
機械に疎い私は自分で買ってみてやってみるという勇気もわかず、
どうしたら良いかなと割と長い間悩んでいました。
それで今回実際に参加してみますと、知りたかった事を本当に知る事が出来ました。
今の私に必要な機械、その機械の扱い方、そして危険性を知ることができました。
「やっと前に進める!」
「もっと前に進みたい!」
と思いました。
ど素人の私からの質問にも丁寧に答えて下さり、感謝しています。
また、ちょっと話が逸れますが木工を目的としつつ、
普段知り合う事の出来ない職種の方々とも出会う事が出来、その事も刺激になりました。
私にとっては内容の濃い2日間でした。
本当にありがとうございました。
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                                                                            [生徒D]
本質的な講習の機会ありがとうございました。
本質的と言いましたのは
受講生の実用性を考え機械の仕組みから操作に至るまで広範囲がうまくアクセント付けされ
実効性の高い講習と感じました。
人数も適当で、待ち時間も骨休めにもなり気になりませんでした。
- テキストは工房の制作が理解できるよう多く網羅され全体感が示されている。
説明では実際の生徒の必要性や技術を勘案し強弱が付けられていた。
書籍ではこうした試みは難しく、読んでいる方がどこが重要なのか見失ってしまう)
- 技術的説明も構造から性能・価格レベルに至るまで専門的になりすぎず、
しかし我々使用側からはメンテ性から消耗品代まで考え借用するときの目安に役立つ。
また実技を通して駆動部毎の運動方向の性向が注意喚起の説明だけでなく肌で感じられた。
- 本講習はある程度機械の使用経験者に薦めたい。
また講習を以って機械を操作できると思ってはいけないことも得心した。
(自身でも何度かうまく使えなかった、或いは安全上の注意を受けた
 機械の説明個所において全体感の制約から比較的短時間しか割り当てらず)
今後実施をお願いしたい講習に木材があります。
種類や特性は本もあるのですが、素材そのものの視る点や、価格・入手性、
寸法取り・用途別適合性などなど、well balanced 講習またお願いします。
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                                                                             改善すべき点もいただきました。
①加工試用材が中途半端にのこってしまった
 ⇒カッティングボードなど、何か形にしたかったのですが、
  そこまでの時間がありませんでした…
  3日目を設け、その材で好きな機械を使用し、何かを作るまで取り組めると良いですね。
  もはや強化合宿です…
②木工機械の時間に比べ、電動工具の時間が短い
 ⇒教室で使用する機械を優先し、ほぼ使用しないものは早回しとなりました。
  また、怪我が怖い機械は皆さんに体験してもらい、
  マニアックな機械や比較的安全な機械は希望者に絞りました。
  時間の関係もありましたが、次回以降そうした意図をお伝えしながら進めます。
③マニュアルがほしい
  確かにあると良いですね。
  ただ、かなりの執筆時間が必要のため、今の私の処理能力では難しいところです。
  解決になるか分かりませんが、次回は全時間、動画を撮り、配信します。
  まずは、その中でご確認いただけますと助かります。
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初めてとなる機械講習でした。
覚えてほしい最低限の使い方を中心に、伝えさせていただきました。
ただ、それだけだと特別講習らしくありませんので、
本やネット上の情報に「きっと載っていないだろうな~」ということも、
時間の許す限り伝えさせていただきました。
〇やるべき加工に対して、取るべき道具や工具
〇僅かな選択の違いで生じる、加工精度の違いや、危険性の違い
〇ちょっとした治具をプラスし、精度を上げる方法
その辺りは、プロでも理解していない領域のものだったりしました。
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第2回目の「木工機械・電動工具 特別講習」を実施します。
1日目  7月31日
2日目  8月15日
になります。
近日、次回のブログで募集を始めます。
皆さまのご参加をお待ちしています。
岸邦明
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