オーダーメイド家具　　オーバルテーブル 【橅/ブナ・ブラックウォールナット】無垢

楕円形のテーブルをお探しのお客様がご来店されました。
オーダーメイドでは、円形のテーブルは加工や仕上げで通常より時間と手間がかかるため、それに伴って価格も上がる傾向にあります。
しかし、お部屋のスペースの有効活用や動線を考えたときに、角の無い楕円形のテーブルを選ばれる方も多くいらっしゃいます。
今回のお客様もこれらの総合的な理由で今回のような形をご希望されていました。

※ダイニングテーブル納品後、テレビボードも追加でご依頼いただきました。詳細は以下ご参照ください。
「ブナリビングダイニングセット（テレビボード）」

脚は出来るだけシャープにかっこよく、そして座り易さも兼ね備えたもの。
打ち合わせの結果、あえて天板と樹種を変え、楕円形の天板に合わせて角度のつけた生物的なデザインの脚に決定しました。

脚は特殊なデザインをしており、角度が付いた接合のため、強度に若干の不安要素があります。
最も負荷のかかる四本脚の接合部には小根付ほぞ加工を施し、その他の接合部には内側に補強材を取り付けます。
そして何よりも加工精度で強度は大きく変わるので、各箇所がピタリと収まるよう丁寧に進めて行きます。

天板の縁に大きめの面を取り、天板を薄く見せることでよりスタイリッシュに。
脚と天板の間にコマを挟み、若干天板を浮かせます。
天板裏には鉄の反り止めを仕込みました。

楕円形の天板は基準が曖昧なので、脚のサイズ決めが難しく、全体のバランスを考えながらの設計になります。どの角度から見ても脚と天板の見え方がおかしくならないように、図面や、合板で実寸サイズの天板を作り、検討を重ねました。

特殊なデザインでしたが、全体的に違和感なく収まったのではないでしょうか。
ブナとブラックウォールナットのコントラストも良く、総無垢ですが野暮ったさの感じない仕上がりになりました。
オーダーメイドでしか出会えない一品に大変満足いただけたようです。

※ダイニングテーブル納品後、テレビボードも追加でご依頼いただきました。詳細は以下ご参照ください。
「ブナリビングダイニングセット（テレビボード）」

[制作担当 淺井]