アクロージュファニチャー

オーディオ・ステレオ

オーダーメイド オーディオボード【ブラックウォールナット】無垢

【樹種】天板:ブラックウォールナット(無垢材)
【サイズ】W555×D445×T30

遠方のお客様からオーディオボードのご依頼をいただきました。
40年愛用されているオーディオラックの棚板が荷重で反ってしまい、その棚板だけを新調できないかと依頼先を探されていたそうです。
既存のラックに合わせる必要があるため、特注で制作してくれる先を探していたところ、東京にある当工房を見つけられたとのことでした。

遠方からのお問い合わせなので、直接お会いすることが出来ません。
安心してご依頼いただくために、電話とメールにて具体的なお話をさせていただきます。
目的やご希望、当工房以外の選択肢や当工房で制作した場合の条件等。
決して安い買い物ではないので、納得してご依頼いただけるよう心掛けます。

候補材も加工前に写真にてご確認いただきます。
イメージの相違が無いよう、出来る限りの情報共有を行います。

接着前の最終確認です。
制作工程の節目で進捗と確認の連絡をさせていただきます。
特に今回のように直接お越しいただけないお客様に対して、出来る限りリアルタイムで作業報告をすることは、安心してお待ちいただく上でも重要だと考えています。

今回は無垢材の反りを防ぐため、縦と横の木目を組み合わせる「端ばめ継ぎ」で板を制作しました。
手間はかかりますが、遠方にもかかわらず当工房を信頼し、ご依頼いただいたお客様のご期待にお応えできるよう最善を尽くします。
十分な厚みも確保し、20kgを超えるプレーヤーの荷重にも問題なく耐えられるようにしています。

現地でサイズを測ることが出来ないので、お送りいただいた棚板のサイズに合わせて正確に制作します。
ほぼ全面に機器が配置されるため、実際に木が見えるのは一部ですが、貴重な幅広の柾目を贅沢に使用しています。いつもと同様、木取りにも手を抜きません。
これらのこだわりは、意匠性はもちろんですが、永く使っていただく中で、狂いを少なくするということにも繋がってきます。

塗装を終え、丁寧に梱包して発送します。

スピーカーだけでなく、プレーヤーを置く板の材質が変わることでも音は大きく変化します。
これまでは合板の棚板でしたので、無垢材との音の違いに驚かれるのではないでしょうか。

商品到着後にわざわざメールをいただき、「贅沢で見た目も安定感があり、安心して音楽に浸れる」「末永く大切にさせて頂きます」と嬉しいお言葉をいただきました。

顔が見えない中でも信頼関係が築けたことを嬉しく思います。

[制作担当 淺井]

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