アクロージュファニチャー

オーディオ・ステレオ

オーダーメイド スピーカーBOX【ブラックウォールナット】無垢

【樹種】本体:ブラックウォールナット(無垢材)
    アダプターリング:MDF
【サイズ】W400×D330×H750(×2台)

当工房がまだ所沢にある頃に、卓上サイズのスピーカーをご依頼いただいたお客様から、数年越しに再度ご注文をいただきました。

今回は以前の3倍以上のサイズになっており、容積で言うと10倍以上にもなります。

前回同様、自作の細かな図面も提供していただき、変わらずオーディオへの熱意とこだわりを感じさせていただきました。

背面は曲線になっており、これこそがこのスピーカーの最大の特徴であり、素晴らしい音を生む秘訣なのだそう。
デザインは前回のスピーカーを踏襲したものになっています。

幅が400mmあるため、フロント、天、地は3枚接ぎで板を作ります。
単純に平行に3等分で接着、とはしません。
ブックマッチ材から、1層単位で木目を読み、全ての接ぎ口でブックマッチになるようにコントロールしています。
一枚一枚が大きなパーツになるので、適当な木取りでは、その違和感はより大きなものになります。
手間は掛かりますが、丁寧な木取りを進めて行きます。

直線から成る構造体に比べ、曲線がひとつでも加わると、圧倒的に加工の手間と難易度が上がります。
切り落とし(削り落とし)が多くなるので、任意の曲面が構成できる最小限の直方体を図面から割り出します。

背面は大きな曲面になるので6枚の板をつなぎ合わせて構成しています。
内部、表面共に最終的には手加工で削り出しています。

今回は直接ユニットを取り付けるのではなく、MDF製のアダプターリングを介します。
精密な機材が取り付けられるため、精度の高い加工が求められます。
これがどのように音に影響するのか、お客様の探求心に頭が下がります。

作業終盤の各穴開け加工は、今回の工程の中で最も神経を使うといっても過言ではありません。

工房での制作中、木工教室で来られる生徒の皆さんが一様に驚くほどの巨大なスピーカーが完成しました。
軽くたたいただけでも音の反響の凄さを感じます。

これがご主人の目指すスピーカーのほぼ最終形態とのこと。
一生涯の相棒を提供することができて、作り手としてとても嬉しく思います。

[制作担当 淺井]

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