アクロージュファニチャー

オーディオ・ステレオ

オーダーメイド LPボディ【桜/サクラ、ウェンジ】無垢

【樹種】サクラ(無垢材)、ウェンジ(無垢材)
【サイズ】ボディW442×D442×H100、アームベースW110×D400×H95

オーディオに精通するご依頼主様から、レコードプレーヤーボディの制作依頼をいただきました。
当工房は家具工房ですが、これまでも多くのLPボディやスピーカーを無垢の木で制作してきました。
ご依頼いただくのは決まって、音のプロの方、または同等の知識をお持ちの方々です。
無垢の木から発せられる音色や、木が音に与える影響はその道を極めた人たちにとっても、魅力的ということだと思います。

今回ご依頼主様が選択された樹種は、当工房でもLPボディとして制作実績のあるサクラ材です。
LPボディはターンテーブルの振動に対応するため、しっかりとした重量を持たせる必要があります。
在庫の中から、ご要望に見合う貴重なサクラの極厚材でご提案させていただきました。
割れや節などの欠点もなく、一級品の材料です。

今回のLPボディのひとつの特徴が、2樹種のハイブリッドで構成されているということです。
通常はボディの下にインシュレーターという脚のようなパーツを取り付けますが、今回は板状にしたウェンジ材を直接裏面に接着します。
粘りのあるサクラと硬いウェンジを一体化させます。
音楽家でもおられるご依頼主様と、多くのオーディオ製品を無垢の木で制作してきた当工房のそれぞれの知識と経験を持ち寄り、音に与える影響を考慮しながら細かな仕様を決めていきました。

そしてもうひとつの特徴が、アームベースが別パーツになっているということです。
これによってアームそのものの取り換えが可能になります。
このアームベースもまた、同じくサクラの極厚材から切り出して制作しています。

サクラ材は塗装をすることで、その色合いや木目の美しさが一層際立ちます。

納品後、ターンテーブルを試し置きしていただきました。
ゴールドとシルバーのクールな機器とサクラの温かみのある雰囲気が、意外にもマッチするから不思議です。

大変満足していただき、ご依頼主様の「これが欲しい」を無事叶えられたのではないでしょうか。

[制作担当 淺井]

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