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オーダーメイド ポストカードケース【桜/サクラ】無垢
【樹種】桜/サクラ(無垢材)
【サイズ】オリジナルに準ずる
ポストカードケースのご依頼です。
すでにお使いのものをご持参いただき、サイズを微調整し、底板の納め方を変更し制作しました。
また留めという45°での接着になりますので、四方の木目が繋がるように木取りを行っています。
左:オリジナル
右:弊社制作
オリジナルは四方留めで組まれたものに底板がべた付けされており、表から木端・木口が見えている状態でした。
底板を接着の段階で組み込んでしまうことで仕上がりに影響しないようにしました。
なおこの際は、板の伸縮を考慮し、底板には接着材を付けないことが基本です。
また、留めにはビスケット(雇いホゾ)をいれ精度、強度を上げています。
小箱のわりには厚みのある板ですので、留め接着は精度と接着時の正確な圧締が不可欠です。
面を先にとってしまうと上面の圧締ができなくなってしまうので、面取りは接着後におこないます。
留め接着のあとによく使われるのが「かんざし」です。
先端に直行方向の木目に木取った三角形のパーツを接着することで、留め先の接着切れを防ぎます。
木目の繋がりを大きく邪魔することもなく、アクセントにもなり非常に好まれる手法です。
全部で4台の制作でした。
個々で使うものではありますが、こういった場合でもすべて同じ板から木取りをおこなうことがほとんどです。
仕上がった際の艶加減、色合いなど、同じサクラ材であっても丸太によって大きく異なります。
今回は貴重な柾目材を使っていますので、小さなものでも木取り自体はギリギリでしたが、ご依頼主様にお渡しする際により感動していただけるように努めさせていただきました。