東京の家具の修理・リメイク
再塗装 ガーデンテーブル【チーク】
【樹種】チーク(無垢材)
【サイズ】W2900×D1000
【内容】屋外で使用しているガーデンテーブルのメンテナンス依頼
素敵なルーフトップバルコニーで使用されているチーク材ガーデンテーブルです。
エクステンションテーブルの仕様になっており、スノコの形状で4分割し、中央の2枚を外すとW1800に縮小可能です。
日当たりの良い場所で使用されていたため、全体が灰色に変色していました。
セットのアームレストも同様です。
元のチーク色へ戻したいとのご要望でした。
メンテナンス前の様子です。
木の繊維を破壊された上で、雨によって木の色素が洗い流されると、全ての木は同じような灰色になります。
天板の部材を積んだ側面の様子です。
側面も天面同様に劣化が進んでいました。
一番上に乗せているのが加工前の状態です。
再び組み上げてしまえば見えづらくなる部分ではありますが、焼きを入れて表面を炭化させました。
腐蝕防止の効果が期待できます。
表面を削り込んでいる様子です。
チークは油分が多く、土壌から吸い上げられた石灰が木部に含まれます。
刃物への負担が非常に大きいため、最大でも一度に0.3㎜程度しか削ることができません。
すこしづつ進めます。
最終的に、1㎜程表面を削り、キレイな面が現れました。
経年変化した木部と、削りたての表面に塗装をした木部の比較です。
劣化してしまった部分を取り除けば、キレイな状態に戻すことが出来ます。
しかし、また同じ状況下へ戻した場合、長期的に紫外線を防ぐ塗装はないかも知れません。
木自体の耐久性をサポートするために、防腐処理や含侵系のウレタン処理を施すことが最善ではないかと考えています。
アームレストも、天板同様に1㎜程削り込みます。
納品後の写真です。
できれば使用されない日は、空気は通し、水は防ぐような、白いシートを掛けておくと、5倍程度は傷むことを遅らせられるはずです。
風への対策が必要かと思いますが、しっかり固定できるシートを作ると良いかと思います。
ご依頼主様にも、仕上がりにご納得いただけました。
キレイに生まれ変わったテーブルで、楽しいひと時をお過ごしいただければと思います。
[制作担当 荒木 (麻)]