アクロージュファニチャー

キッチン収納・飾り棚

オーダーメイド家具  キッチンカウンター天板【桜/サクラ】無垢 2枚ハギ 3枚ハギ

【樹種】サクラ(無垢材)
【サイズ】シンク天板 W2300×D1000×T30
     カウンター天板 W2700×D800×T30

以前お仕事をご一緒させていただいた設計士さんから、マンション改装に伴うキッチンカウンターの制作依頼をいただきました。

L字型のキッチンで、お客様が無垢材でカウンター制作をご希望されているということで、当工房へお声掛けいただきました。
当初は耳付きのケヤキ材をご希望されていましたが、ケヤキは高級材に分類され、非常に高額になってしまうので、他樹種でのご提案もさせていただきました。

基本的に無垢材は水に弱く、水回りで使用する場合、適した材と塗装が必要になります。
併せて日々の拭き取りや、数年ごとのメンテナンスを行うことで長く使っていただけるものになります。

お客様に直接お越しいただき、数パターンの候補の中から選択していただきます。
今回は中々お目に掛かれないレベルの桜材で制作することになりました。
45cmを超える中径木で曲がりが無く通直、3mの長さの中に節などの欠点も無い良材です。
これを一本の丸太から取り、全て共材で制作します。
天板の材としてはこの上ないコンディションになります。

我々プロにとってはこのレベルの材で作ること自体が価格以上の価値として感じられます。
その価値をしっかりと発揮し、お客様にも最大限感じ取っていただけるよう、細部まで丁寧に制作していきます。

天板はそれぞれ2枚ハギのブックマッチと3枚ハギで制作します。
最も美しく見える木目のバランスを、時間を掛けて探していきます。

耳付きの天板をご希望でしたので、耳を残す部分はグラインダーできれいに整えていきます。

桜材はウォールナットと同様、比較的キズや汚れが味の範囲に収まる樹種です。
年月と共に、思い出と愛着も積み重ねていけるのが無垢材の良さでもあります。
何年後かに我々がメンテナンスすることで、新品同様に蘇らせることもできます。

シンクが収まる部分を繰り抜き、裏面に鉄製の反り止めを埋め込みます。
代わりの利かない材なので、各種加工やサイズ決めはダブルチェック、トリプルチェックでミスをしないよう細心の注意を払います。

2枚を裏面でボルトによって接合しています。

色が濃く、縮み杢が各所に入った圧巻の天板です。
十分な奥行きもあり、料理も食事もゆったりと楽しむことが出来そうです。
広く素敵なダイニングに違和感なく収まり、まるでショールームのようなキッチンが完成しました。

納品に合わせてお客様に、少しでも永く使っていただけるよう日々のメンテナンス方法をお伝えします。

設計士さんがこの話をお受けになった時、この様な依頼はアクロージュに頼むしかない、と思ったのだそうです。
過去の仕事を評価していただけているのはとても嬉しいことです。

今回も施主様に大変満足していただけたようで、設計士さんからも喜びの声をいただきました。

安くはない買い物を人に勧めるのは決して簡単なことではありません。
お声掛けいただける設計士さんやコーディネーターさんに感謝すると共に、皆さまに最大限のパフォーマンスを提供できるよう、今後も取り組んでいきます。

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