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オーダーメイド家具  壁面飾り棚【ブラックウォールナット】無垢

【樹種】ブラックウォールナット(無垢材)
【サイズ】左/W450×H1890×D300 右/W450×H1890×D430

壁一面を改装するにあたり、飾り棚兼オーディオラックを検討中のお客様からお声掛けいただきました。

ご希望はAVアンプなどが設置でき、木材を活かしたホームシアターを楽しむための壁面棚。
ホームシアター専門の業者への依頼も検討されてはいるが、少し拘った作りにしたいとのお考えから、木のプロである弊社へご相談いただきました。

付帯する電気工事や壁紙張りは専門の業者へ依頼。

専門ではない分野でも、具体的な完成イメージを持っているので、家具制作以外の工程でも弊社でできることはできる限り自前で行います。
それによって全体的なチグハグ感が無くなり、より安定感のある仕上がりになります。

現場作業と並行して工房内で木部の制作を進めます。

左右を分け、一枚板のかたちをほぼそのまま活かしたデザインをご提案。
お客様のご希望である拘った飾り棚を具現化します。

左右のメイン板は対称になるような形を選別。
各棚板用の材も耳の形状含めて木取を検討していきます。

一枚板から各棚が立ち上がっているデザインの為、棚の強度を出すのに工夫が必要です。
さらにAV機器は重量があるので、しっかりと支えなければなりません。

できる限り金物は見せたくないので、背面から太いボルトで、棚板を強力に引っ張ります。
さらに棚板の一枚板との接地面を1度程角度をつけて削り、僅かに上方に傾斜させています。

壁面中央は棚板を直接壁に取り付けます。
ボルトを支柱とするパーツを壁面に埋め込み、棚の同位置に穴あけをします。
ジョイントパーツで壁面に引っ張り固定をします。

今回の制作の最大の課題が、この現場での位置決めでしたが、自作のパーツも上手く機能し、問題なく納めることができました。

ブラックで統一されたスピーカーやオーディオ機器とウォールナットとの相性も良く、白い壁とのコントラストも効いています。

置かれるもののサイズから棚の位置とサイズを設計したので、ひとつの無駄もない納まりになりました。

最終的には、最下段の棚下に補強兼前蓋を設置し、配線の露出を最小限にします。
センタースピーカーやテレビの配線は壁内部を通っています。

テレビ、スピーカー、アンプ、時計、カメラ。
ご依頼主様が各分野それぞれで拘って選んだものたちが、壁面飾り棚を中心に、まるでひとつの完成品のようにまとまった印象になりました。
誰が見ても拘りを感じるホームシアターセットになったのではないでしょうか。

オーダーメイドでしか実現できなかったであろう仕上がりに、大変満足していただきました。

弊社に頼んで良かったと言っていただけることは、制作での苦労をやりがいに変えてくれる瞬間でもあります。

[制作担当 淺井]

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