アクロージュファニチャー

テーブル・チェア・ソファー

オーダーメイド家具 ステンレステーブル(デスク)【ステンレス】 オフィス仕様

【素材】ステンレス、ラワン合板(裏打ち材)
【サイズ】①W2700×D900×H750/2台
     ②W1800×D700×H750/2台
     ③W900×D700×H750/2台
     ④W2700×D700×H750/2台

オフィスで使用するデスクをワンフロア分計8台、当工房史上最大規模のオーダーメイドのご依頼です。
大きいものでは3メートル近いサイズになります。
化粧はオールステンレス。
裏打ち(芯材)に合板を使用しています。

オフィスの新設に伴い、来客も多いという事で、細部にまでこだわった内装を計画されていました。
その中で空間のメインとなるテーブル(デスク)を当工房へご依頼いただきました。

既製品では理想とするものが無く、ご担当者の方が特注での依頼先を探されている中、当工房の納品実績「ステンレステーブル(引き出し付き)」が目に止まったとのことです。

ステンレスパーツは専門の加工会社へ依頼。
オールステンレスでは重量も制作工程においても現実的ではないため、以前と同様、裏打ち(合板)に1mm程のステンレスを被せる仕様にしました。
今回は台数もあり、その内の数台には足元に目隠しがある等、複雑な仕様になっているので、ミスと情報共有の漏れが無いように時間を掛けて入念な打ち合わせを行います。

制作いただいたステンレスパーツを工房内にて芯材へ貼り付けていきます。
1mm程度とは言え、ステンレスはやはりかなり重量があります。
ひとつひとつの作業を数人がかりで行います。
テーブルとして組み上がると、大きなものは大人4人でようやく運べる程になります。

ボリュームがあるので、工房内で全てを並べて確認することは出来ません。
組み立て分解を繰り返して、1台1台確認していきます。

最終的な接合は現場でしか行う事が出来ないので、工房内での細部の確認と事前準備は緊張感のある作業になります。

全ての準備が終わり、いよいよ納品です。
トラックを借り、社員総出で搬出作業を行います。
現場での納品と組立作業も1日では終わらないので、2日に分けて作業を行います。

納品場所はオフィスの3階部分です。
エレベーターはありません。
事前の現場視察でなんとか階上げが出来そうなことは確認済みでしたが、実際に全てがフロアへ納まるまでは安心できません。

傷つけないよう細心の注意を払い、数時間掛かけ人力で運び上げます。
その後開梱と一部を組み立てたところで1日目が終了。
後日、残りのテーブルの組み立てと配置、結合を行います。

2日目、設営作業で居合わせた社長さんや社員の方のお手もお借りし、無事に全ての作業を終えることが出来ました。
各テーブルの納まりも問題なく、制作側の私たちも完全に養生がとられた状態で全てを見るのはこの日が初めてでしたが、予定通りの納まりにようやくホッとしました。

白と黒で統一されたスタイリッシュな空間をさらに洗練されたものにし、その存在感は目を引きます。
初見の社員さんたちもフロアに入るなり一様に驚きの声を上げられていました。

各目隠しはそれぞれのテーブルの配置場所に合わせて取り付けられていおり、この後全てのテーブルに仕事に使う多くのモニターが配置されていくとのことで、お客様からコード類が見えないにようする役目を持っています。
また強度を維持し、同時に重厚感も感じさせてくれます。

正にその場所のためにあつらえられた唯一無二のテーブルたちです。

こだわり、考えつくされた空間を演出するひとつとして、社長さんにもとても満足いただけたようです。
「イメージ通り」「凄い!」「かっこいい!」
働かれる社員の皆さまからも有難いお言葉を数々いただきました。

あまり経験のない作業に思考と緊張の連続でしたが、今回のご依頼で、当工房も多くのことを学ばせていただきました。
またひとつ家具工房としてステップアップできたように思います。

誰かの想いをかたちにするため、かたちに捉われない工房として、柔軟な対応力を持って行きたいと思います。

[制作担当 淺井]

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