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オーダーメイド家具  エクステンションテーブル【楠/クス】無垢

【樹種】天板:楠/クス(無垢材)
    脚:桜/サクラ(無垢材)
【サイズ】W1860-2220×D930-840×H715

クスの一枚板を使用したエクステンションテーブルです。

こちらの一枚板は板厚が27mm程度と非常に薄く仕上がっています。

通常ここまで薄くすることは、反りやねじれなどの狂いのリスクが大きくなるため、行いません。

この板に関しては、そう言った狂いが出ない状態で数年経過している貴重な材になります。

2000mm以上ある板を通常時1860mm、拡張時2220mmのエクステンションテーブルとして制作していきます。

代わりのきかない材なので、ミスは許されません。
天板を実際にカットする前に木取のイメージと寸法確認をします。
他に選択肢はないかを検討し、お客様へ最終確認をします。

脚は強度を考慮し、サクラの無垢材を使用します。
天板が薄く、シャープなイメージがあるため、脚は主張の少ないシンプルなコの字脚のデザインにしました。

通常時に拡張分の板をどう収納するか、また、どのように拡張するかで悩みながらの制作になりました。

基本のスタイルが壁付けということでしたので、その使用方法で違和感のないように仕上げました。

通常、折りたたまれるタイプの収納方法ですと、たたまれた方に板厚分の隙間が生じます。
埃や、汚れもたまりますので今回は取り外しにしました。

通常時はテーブル下に拡張分を収納します。
収納用に革ベルトも取り付けました。

拡張時には天下に取り付けてあるバーを3本引き出し、収納されていた拡張パーツをのせ、金具で固定します。

エクステンションなどの機構を考えるにおいて、使い易さとデザイン性の両立を目指さなければなりません。
どんなに見た目が良くても、我々プロしか操作できないのであれば意味がありません。
使う金物やネジの選択、動かすのに必要な労力など、場合によっては試作を用いて検証していきます。

年に数回ということですが、拡張されたときでもデザイン性を失わず、一枚板の魅力はそのままです。

薄く仕上げることができる一枚板は大変貴重です。
その板を余すところなく使っていただける仕様に出来たことを嬉しく思います。

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