オーダーメイド家具　　低座椅子【ブラックウォールナット】無垢

修理でお預かりした座卓に合わせて低座椅子のご依頼をいただきました。

人が多く集まることがあるということで座卓二つ分に合わせて、ひとり掛けを4脚とふたり掛けを2脚です。

以前にもベンチをお納めしていたのでその型を基に設計しています。
本革のクッションも専用にこしらえました。

※同物件の、ベンチ、ロッキングチェア、キッチンカウンター格子の詳細は以下ご参照ください。
「ウォールナットのベンチ」
「ウォールナットのロッキングチェア」
「ナラのキッチンカウンター格子」

ひとり掛けの座面は一枚板から削り出しています。
ご依頼主様の好みを考え、後ろ側に耳を残し、おとなしく収まり過ぎないようにしています。

座面、背もたれはNC加工であら取りを依頼しましたが、最終的な形を決めるのは手加工です。
座面にはクッションがのるとはいえ、少しでも平面の部分が残ると人間の身体はそれを感じ取ってしまいます。

違和感のないように削り合わせていきます。

背もたれの裏側に掘り込みをし、脚と繋げます。
この接合部にネジは使わないため、穴を小さめに堀り、緩くならないように調整し接着します。

背中はすっきりとした仕上がりです。

座面後ろの耳を残したことで変化が出て、個性がうまれます。
脚は2つのパーツからできていますが接合部に負荷が集中するため補強でネジを入れています。
ネジ穴をただ埋めて隠すだけではつまらないので、意匠的な木栓をつくりました。

ふたり掛けも同様のデザインです。
お子さんでしたら3人は座れそうです。

座卓を囲むようにして計6脚お納めしました。

実は背板は同じ板から木取っているので木目が繋がっています。
言われないと気付かない程度かもしれませんが、木目のつながりがあることで唯一無二のセットであるというこだわりをもって制作しました。